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杉田電線、本社工場にカーボンナノチューブ線材の量産設備導入。医療機器向け供給目指す

1/7(火) 6:05配信

鉄鋼新聞

 杉田電線(本社・さいたま市岩槻区、社長・杉田幸男氏)は2019年末に軽量・高強度なカーボンナノチューブ線材の量産ラインを導入した。基板上にカーボンナノチューブを合成する設備で、本社工場に設けたクリーンルーム内に設置。現在は合成時の温度など最適な運用条件を模索している段階で、2020年内には医療機器用の電極向けなどで事業化したい考えだ。
 カーボンナノチューブは炭素原子を六角形に結合したシートを円筒構造に形成した物質。引張強度が高く軽量なほか電気伝導性も有する。杉田電線は連携する大学の技術と自社の電線製造ノウハウを融合させ、パイロット設備で試作品を製造しながら量産技術の確立を目指してきた。
 このほどパイロット設備で量産技術確立のめどが立ってきたことから大型の量産設備を導入。今後は能力の高い量産設備で条件出しを進める。量産設備が本格稼働すれば線材の供給能力はこれまでの約10倍に拡大。月間数千メートルでの供給が可能となる。
 基板上に合成されたカーボンナノチューブは繊維の形状で引き出しながら撚り合わせて線材に加工される。合成能力のアップと合わせて下工程に当たる撚線の能力増強も進める方針。杉田社長は「専用撚線機の増設も考えていきたい」と話している。今後は医療機器の電極向けなどの用途を皮切りに、巻線の導体向けでも事業化を目指していく。

最終更新:1/7(火) 6:05
鉄鋼新聞

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