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「なぜああなったのか」 事件後、思い悩む日々 やまゆり園園長・相模原殺傷

1/8(水) 4:46配信

時事通信

 「なぜああなったのか見届けたい」。

 相模原殺傷事件の舞台となり、植松聖被告(29)が勤務した津久井やまゆり園(現同園芹が谷園舎)の入倉かおる園長は8日までに時事通信の取材に応じた。被告が起こした行動に思い悩む日々を送っているとし、公判も傍聴する考えを示した。

【図解】津久井やまゆり園での容疑者の足取り

 入倉園長は、2012年12月から3年余り同園に勤務した植松被告について、明るい性格だったが、同僚と仕事に関して意見交換するようなタイプではなかったと指摘。14年12月に同被告が入れ墨をしていることが発覚し、遅刻や健康保険証の紛失などの問題行動も起こしたことから上司が何度も事情を聴くと、そのたびに「ほんと、すいません」と頭を下げて謝る姿が印象的だったという。

 16年2月には、植松被告が障害者は不要だとする手紙を衆院議長公邸に持参したと警察から連絡があり、「別人ではないか」と耳を疑った。ただ、部下から被告が障害者を差別する言動をしていたと聞き、衝撃を受けた。

 入倉園長は、当時の園長らと共に被告と面接。被告は堂々とした様子で「(複数の障害を持つ)重複障害の人は周りを不幸にする」と繰り返し、この仕事で給料を得ていることと自身の考えとの矛盾を指摘されると、「そうですね」と同意して退職を願い出た。被告はこの日の夜措置入院し、約5カ月後に事件を起こした。

 入倉園長が被告と会ったのは面接の時が最後。「(面接では)早く終わらせようとする普段と違い、ひるまなかった」と振り返り、「園の環境と事件を起こしたことに関係があるのか。被告の発言を聞くのが私の責任だ」と話した。 

最終更新:1/8(水) 12:44
時事通信

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