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【Bリーグ・富山グラウジーズ 山口祐希 / 前田悟】ケガの功名

1/8(水) 11:50配信

バスケットボールスピリッツ

コーチの思考を伝える通訳兼任ポイントガードのメリット

Bリーグの前身であるJBLの2011-12シーズン、8勝(34敗)しか挙げられなかった東芝ブレイブサンダース(現川崎ブレイブサンダース)は最下位だった。しかし、とどろきアリーナへ取材に行けば、なぜか勝ち試合ばかりを見ていたのを思い出す。翻って、24勝4敗でリーグトップの勝率を誇っている今シーズンは、記録を更新していた連勝も16で止まり、敗れた試合の半分をとどろきアリーナで目の当たりにしている。その相手は、いずれも富山グラウジーズだった。

12月29日のレバンガ北海道戦で2度のテクニカルファウルを取られたドナルド・ベックヘッドコーチは、1月4日の川崎戦で出場停止処分を喰らっていた。60-83で敗れはしたが、「プレーに対するアプローチはそれほど悪くなかった」と高確率(2Pシュート53.6%/3Pシュート42.1%)で決めた川崎のシュート力の方を称えた。翌日、復帰した指揮官は「ディフェンス、オフェンスのエクスキューション(遂行力)、リバウンド」と3つのキーワードを挙げる。守っては川崎の3Pシュートを23.8%(5/21本)に抑え、攻めてはおもしろいようにシュートが決まり、フィールドゴール成功率は5割に伸びた。リバウンドも川崎の29本に対して35本と上回り、3つのキーワードを徹底した富山が88-56で圧勝した。

富山はポイントガードの宇都直輝が12月14日の島根スサノオマジック戦でケガ(左肩鎖関節亜脱臼:全治6~8週間)をし、苦しい状況である。逆にケガから復帰した阿部友和が、思い切りの良いアタックでチームを引っ張り、代わって入る山口祐希もしっかりとゲームをコントロールできている。この山口を富山公式ツイッターで見かける方も多いことだろう。毎試合、ベックヘッドコーチと記者会見に同席する通訳兼任の選手なのである。

ヘッドコーチの思考を伝える役割であり、ポイントガードであればなおさらコート上でのパフォーマンスに良い影響を与えるのではないかと以前から感じていた。

「コーチミーティングにも僕は一緒に入りますので、コーチが考えていることやチームとして何をすべきかという点は他の選手よりも確かに理解している部分はあると思います」

山口自身にとっても、大きな武器になっているようだ。記者会見中に訳すのは本人であり、照れながらではあったがベックヘッドコーチの山口に対する評価を伺った。

「通訳を兼任しており、本当に難しいポジションなのは分かっている。祐希はハードワークできる選手であり、宇都がケガをしてしまった今、プレータイムが伸びている。祐希がコートに入っているときは、チームもうまくエクスキューションできている。通訳としても、選手としても信頼している」

宇都がケガしたあとは全ての試合でコートに立っており、勝利した川崎戦では18分41秒出場。山口は見事にチームをコントロールしていた。

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最終更新:1/8(水) 11:50
バスケットボールスピリッツ

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