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冨安健洋「ユベントス入りは夢」 カテナチオの国で磨く「日本人らしさ」で世界に挑む

1/8(水) 16:30配信

REAL SPORTS

ベルギー1部のシント=トロイデンからセリエA・ボローニャに移籍し、1年目のシーズンに挑戦している若きディフェンダー、冨安健洋。いよいよ今年開催となる、東京五輪で日本代表選手としての活躍が期待される中、ボローニャでもチームの主軸を担っている。地元イタリアのメディアでも「ボローニャをけん引する右サイドの矢」として特集が組まれるなど、注目を集める冨安が感じる“カテナチオの国”イタリアのサッカーと日本の違いとは――?

(インタビュー=岩本義弘[『REAL SPORTS』編集長]、構成=REAL SPORTS編集部、撮影=高橋在)

“カテナチオの国”イタリアでの新たな挑戦

――冨安選手が現在所属しているボローニャFCには、どのような印象を持っていましたか?

冨安:ほぼ全く知らないに等しかったですね。

――クラブからは、どういう説明を受けていたんですか?

冨安:(シニシャ・ミハイロヴィチ)監督と移籍前にビデオ通話で話して、スタッフからの評価や、どのポジションで使おうとしているとか、けっこう具体的に説明してくれました。

――事前に丁寧に話があったから、やるサッカーもイメージできた状態で行くことができたんですね。セリエAには、どんな印象がありました?

冨安:ざっくりですけど、やっぱり「守備の国」というイメージでした。

――実際は?

冨安:やっぱり細かいし、戦術的だし、イメージどおりではありました。

――その前にプレーされていたベルギーと比べても、戦術的な部分は細かいですか?

冨安:そうですね。ベルギーでは、守備の時はマンツーマンでやったり、チーム全体の戦術という感じではなかったので。イタリアでは練習の段階から、その週の対戦相手をイメージして準備するので、そういうところはベルギーとは違うなと感じています。

――対戦相手に合わせたサッカーをするというのも、イタリアの場合はやりますよね。世界でも一番やると言ってもいいかもしれない。僕も20年くらいセリエAの解説をやってきましたが、サッカーについての考え方が別物っていうくらい日本とは違いますよね。考え方から違う。

冨安:そうですね。それは、サッカーに限らず違うなと感じています。

――サッカー以外だと?

冨安:ベルギーの時も感じてはいましたけど、日本人が思っている当たり前と、ヨーロッパの人の当たり前って違うじゃないですか。ベルギーの時以上に、今のイタリアのほうが感じます。日本人ってやっぱりお互いに気を遣い合って、何も言わなくてもわかるというか。でもイタリアでは、全くそういうのがないし、そこにストレスを感じることも正直ありますね(苦笑)。

――「言いたいことがあるなら、言わなきゃわからないだろう」という感じですか。

冨安:そうですね。しかも、相手はこっちが気を遣っていることにも気づいてないじゃないですか。そういう価値観の違いに慣れていく必要はあるかな、というのはあります。

――でも、そういう日本人ならではの思考回路も、セリエAみたいなところだと生きると思います。長友(佑都)選手もそうでしたけど、試合を見ていても、首を振っている回数がチームメートの中でも冨安選手が一番多いなと思いました。

冨安:僕もボローニャでは主にサイドバックをやっていますが、逆サイドにボールがある時に日本人のセンターバックは後ろも気にするじゃないですか。それがこっちの選手にはなくて。ずっと「見ろ」と言っているので、今はちらっと気にしてくれるようになりましたけど、最初は全然見てくれなかったですね。

――そういう意味では、日本のサッカーで育ってきた中での、特徴的な部分での優位性はありますよね。

冨安:そうですね。でも、日本のサッカーのほうがレベルが高いとは思わないし、むしろ成長するためには海外に出て挑戦しないといけないと感じているので。日本で学んだことも生かしながら、チャレンジャーとしてここに来ているので、いろんなことを学びながら成長していかないといけないと思っています。

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最終更新:1/8(水) 18:43
REAL SPORTS

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