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拡大を続ける“同人誌”市場、「二次創作」への批判も…原作へのリスペクト・還元をどう考える?

1/8(水) 10:04配信

AbemaTIMES

 史上最多となる75万人が押し寄せ、その経済効果は100億円を超える巨大マーケット、コミケ(コミックマーケット)。今回はAmazonも初出展するなど、グローバルなイベントになりつつある。

【映像】二次創作は悪者か?

 コミケで売られている作品のほとんどは「同人誌」と呼ばれる自主制作本だが、それらは第三者が原作者の許可なくストーリーの続きを勝手に描いたり、別の物語を生み出す、いわゆる「二次創作」も含まれる。参加者からは「ポケモンの素敵さとかポケモンのヤバさとか魅力とか素晴らしさを詰め込んでいる」「本編が暗すぎるのでちょっと同人誌で楽しさを増していった方が(盛り上がる)」等、オリジナルでは感じることができない楽しみがあると熱弁する一方、「原作にない設定で盛り上がらないで」「人のモノにただ乗りで金儲けってどうなんだ?」「二次創作は著作権侵害だろ!」といった声があるのも事実だ。

 出版社が作成する二次創作に関するガイドラインには「画像・映像データをコピーして使用することは禁止」「自分で描き起こしたイラストの使用は問題なし」「グッズは商業目的での制作・頒布を禁止」「公序良俗に反するものは禁止」「第三者の権利を侵害しない利用に限る」といった例がある。そのため、過去には著作権を巡って裁判に発展、販売中止に追い込まれた作品もあるというが、二次創作はコスプレやゲーム実況、音楽のカバーなど、今やあらゆる文化で行われており、それこそが日本のコンテンツパワーを支えているという側面もある。

 こうした問題に詳しく、「表現の自由を守る会」の会長も務める自民党の山田太郎参議院議員は「著作権には大きく人格権と財産権の議論がある。前者は作ったものに手を加えられて汚されないよう、原作者の名誉を守ることで、後者は作ったものには価値があり、それを流通させることによって得られる利益を守ることだ。この2つは分けないといけない。財産権に関しては海賊版の定義が国会で議論されて決まっており、有償著作物、有料で売っているものを原作のまま複製したり、ネットで配信してはいけないということだ。そして、いくら二次創作だったとしても、作ったものにはオリジナリティー・創作性があれば、それも著作権で守られる対象だということ。大切なのは、得られるはずだったものが害されたのかどうかで、二次創作によってオリジナルが売れるということもある。そもそも今の時代、どんな大作家も、全く何もないところから突然ポンっとアイデアが湧くということはないのではないか。やはり小さな頃から絵を真似て描いたり、その先のストーリーを作りたくなったりする。それらを同人誌として出す人もいる。その気持ちはよく分かる。ただ、権利が必ずしも原作者だけにあるわけではなく、出版社との関係や、育ててくれた、支援してくれた会社・団体との関係もある。それらに配慮したとき、おおっぴらに二次創作をやられてしまうのはまずい。それも踏まえると、非常に微妙な問題だ」と話す。

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最終更新:1/8(水) 10:04
AbemaTIMES

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