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全国交通事故死者は最少更新も…千葉県ワースト1位のナゼ

1/9(木) 9:26配信

日刊ゲンダイDIGITAL

 千葉県の森田健作知事もビックリだろう。警察庁が6日発表した昨年の全国の交通事故による死者数で、47都道府県のうち千葉が初めてワースト1位となったからだ。

 全国の死者数は3年連続で減少し、前年より317人少ない3215人。統計が残る1948年以降で最少を更新したが、千葉の172人(前年比14人減)が全国最多だった。一昨年まで16年連続ワースト1位だった愛知は156人(同33人減)でワースト2位。続いて、北海道の152人(同11人増)。一昨年に175人とワースト3位だった埼玉県は129人まで減らした。

 改めて気になるのは、なぜ千葉が初のワースト1位に躍り出たのかということだ。千葉県警に聞いてみた。

「数字だけ見ると、他県の下げ幅が大きかったことが要因と考えられますが、本県の死亡者の内訳を見ると、高齢者が90人を占めています。また、歩行中に事故に遭った死者数75人のうち49人が高齢者。つまり、歩行中の高齢者の死亡事故が相次いでいるのです」(交通総務課)

 千葉の高齢者比率は昨年1月時点で27・2%。愛知(25・2%)や埼玉(26・4%)よりやや高齢化が進んでいることも関係しているようだ。

「高齢者は体力が衰えているので、目的地までの道のりをショートカットしようとする傾向があります。死亡事故の中には、横断歩道ではない道路を横断して事故に遭うケースが散見されました。軽い接触でも頭部を地面に打ちつけたり、ケガの手術に耐えられなかったりするケースもあります」(交通総務課)

 昨年の全国の交通事故死亡者のうち高齢者の割合は55・4%。過去最多だった前年(55・7%)より減ったものの、高い水準が続いている。

 県民性に詳しい「ナンバーワン戦略研究所」所長の矢野新一氏は、千葉ワースト1位の背景を「のんびりした県民性も関係あるのでは」と分析し、こう続ける。

「誰もがピリピリした緊張感を抱いている東京に比べ、千葉は全体的にのんびりしている印象です。『何とかなる』『大丈夫』と思って道路を横断してしまう警戒感のなさが、死者数が高止まりしている原因のひとつだと考えられます」

 森田知事は県のホームページ上で「日本一安全な千葉県を目指しましょう」と呼びかけているが、果たして……。

最終更新:1/9(木) 9:26
日刊ゲンダイDIGITAL

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