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韓国の「PM10」 19%は中国発=大学研究チームが分析

1/9(木) 11:57配信

聯合ニュース

【ソウル聯合ニュース】中国・デューク昆山大の助教授で環境・健康経済学者のキム・ムンジュン氏率いる研究チームは9日、2006年から14年にかけて韓国の16市・道で観測された粒子状物質「PM10」に対する中国の影響を分析した結果を発表した。

 研究チームが各市・道の日別のPM10濃度と、これに影響を与える気候データ(気温、降水量、風速)を基に実証分析モデルを構築して試算した結果、韓国国内のPM10のうち、中国の影響によるものは年平均約19%と推定された。季節別では春が17%、夏が30%、秋が12%、冬が21%と差があった。

 PM10は直径10マイクロメートル以下の微粒子で、より小さい直径2.5マイクロメートル以下の微粒子はPM2.5と呼ぶ。韓国ではこれらによる大気汚染が深刻化している。

 中国で石炭火力発電を利用した暖房の使用が増える冬や、黄砂が発生する春よりも、韓国国内のPM10濃度が比較的低い夏の方が中国の影響を大きく受けていることについて、研究チームは「これまでの研究論文を踏まえると、毎年夏に中国で行われるわら焼きが関係している可能性が高い」と説明している。

 韓国のPM10濃度に最も大きな影響を与える風向きとしては、「南西の風」を挙げた。従来は、中国の主な工業団地が集まる北京・天津・河北省や、砂漠が広がり黄砂の発生源とされる内モンゴル側から吹く「北西の風」が韓国のPM10濃度に最も大きな影響を与える風向きと考えられていた。

 キム氏は、粒子が小さく、より風に飛ばされやすいPM2.5については、韓国の全国単位のデータ収集が15年から始まったため今回の研究対象から外したと説明。「仮にPM2.5まで考慮するなら、韓国国内の粒子状物質発生に与える中国の影響ははるかに大きくなるはずだ」と話した。

最終更新:1/9(木) 11:57
聯合ニュース

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