ここから本文です

プロテオグリカン、更年期の脂質異常予防に効果 弘前大など特許取得

1/10(金) 8:32配信

Web東奥

 弘前大学とサンスター(大阪府高槻市)の研究グループは、青森県発の機能性素材「サケプロテオグリカン」(PG)の成分に、女性の更年期障害の症状である高脂血症や動脈硬化などを予防する効果があることを、ラットを使った実験で明らかにし、昨年12月13日付で特許を取得した。「更年期障害を予防する健康機能食品などにPGを応用できるのでは」と期待されている。

 実験は、更年期の脂質異常予防をテーマに、弘大保健学研究科の野坂大喜講師が中心となり、13年から14年にかけて実施した。

 ラットの卵巣を摘出し、更年期症状が現れる閉経後の状況をつくった上で、PGを含んだ餌を12週間食べさせ、PGを食べさせない閉経モデルラット、健常ラットと比較した。

 その結果、普通の餌を食べさせた閉経モデルラットは体重が増加したほか、総コレステロール、悪玉コレステロール(非善玉)の値が上昇した。

 一方、PGを食べた閉経モデルラットは、総コレステロール値が健常ラットに近い数値となり、悪玉コレステロールの上昇も見られず、更年期特有の脂質異常が生じていないことが分かった。

 野坂講師は、女性ホルモンの「エストロゲン」が閉経後に低下することで、血液中の脂質が増加し、動脈硬化や高脂血症、高血圧のリスクが高まる-と更年期障害発症の理由について説明し「更年期障害予防のためPGを利用した機能食品の利用が期待される。地元企業などが中心となって商品開発を行ってほしい」と話した。

 同大は、PGの骨粗しょう症予防効果を実証し2018年1月に特許を取得。また、変形性膝関節症の予防効果について19年3月に特許出願しているが、血液中の脂質成分の予防効果が実証されたのは今回が初めて。

 ◇

プロテオグリカン プロテイン(タンパク質)とグリカン(多糖)が結合した複合糖質の一種。弘前大学がサケ鼻軟骨から効率良く抽出する技術を開発し、世界で初めて量産化に成功した。同大などの研究では保湿作用、軟骨再生促進作用、抗炎症作用などがあるとされる。国内には抽出方法などが異なる複数のバリエーションがあるが、サケ鼻軟骨を原料とするあおもりPGが原材料の国内シェアの大半を占めている。

最終更新:1/10(金) 14:28
Web東奥

こんな記事も読まれています

あなたにおすすめの記事