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「フォードVSフェラーリ」 映画を見ながら心のアクセルを踏み込む

1/10(金) 16:02配信

47NEWS

 第二次大戦中、マイルズはノルマンディーで戦車を、シェルビーは戦闘機を操縦していた、戦争を知っている男たち。

 ガチンコでぶつかり合う彼らの姿は懐かしい少年漫画のようでもあり、そこに戦後の自動車産業のことも織り交ぜ、まさに映画の上でエンジンの高速回転を維持しながら、爽快かつ感情的にかっ飛ばしてくれるのだ。

 そう、娯楽作品でありながら、いろんな感情が複雑に湧き上がり、大西洋を挟んで欧州VS米国の車社会の歴史など本当に考えさせられる映画だった。

 しかも、『バイス』(2018年アダム・マッケイ監督)で、貫禄のチェイニー米副大統領を演じたばかりのベールが70ポンド(約32キロ)も減量して演じている。これには驚愕。

 食べないで痩せたらしいが、全く俳優ってやつはクレイジーだ。

 さらには、車のドライビングテクニックを学び、スタントには『ベイビー・ドライバー』や『ワイルド・スピード』『ミッション:インポッシブル』などでも活躍している最高のスタントがついたそうだ。

 そしてル・マンのコースやデイトナ24時間レースのコースもあちこちで再構築。

 レース場面ではCGを使わず全て本物という触れ込み。でも、 細かい史実や描写などツッコミどころもなくはない。ああでもない、こうでもないと、詳しいマニアは突っ込むだろう。

 まあそれでもここは、映画を娯楽として楽しむ人々のために、光の当たっていなかったケン・マイルズを、イタリアと米国の車メーカーの覇権争いに翻弄されるキャロル・シェルビーを知るきっかけになればいいと私は思う。

 シェルビー社といえば、デイトナコブラという名車をデザインしたピート・ブロック氏の存在も欠かせない。

 66年、フォードと組んでいなかったら、まさに出場予定だったであろう、デイトナコブラのレース仕様車「ギヤ・デ・トマソ5000スポーツ」の存在はここに記しておく必要があるだろう。

 これは、シェルビーとブロックがイタリア北部にある秘密工場で作っていたといわれる名作。

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最終更新:1/10(金) 16:16
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