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先行きをまったく楽観視できない…2020年は「経済」に要警戒! ニッポン放送・飯田浩司のそこまで言うか!

1/10(金) 16:56配信

夕刊フジ

 【ニッポン放送・飯田浩司のそこまで言うか!】

 ■2019年末の指標は楽観視できない

 明けましておめでとうございます。2020年も拙欄を、どうぞよろしくお願いいたします。

 年初に2020年を展望しようと思うのですが、今年の安倍晋三政権は前途多難でしょう。ただ、その理由は首相主催の「桜を見る会」でも、カジノを含む統合型リゾート施設(IR)事業をめぐる贈収賄事件でもありません。経済です。

 昨年末に出た指標を見ると、先行きをまったく楽観視できません。

 例えば、内閣府が12月23日、「10月の景気動向指数改定値」を発表しました。景気の現状を示す一致指数は、速報値からマイナスの幅を少し縮めましたが、前月比5・1ポイント減の95・3です。グラフを見ると9月からガクッと落ち込んでいます。

 もちろん、単月なら特異値の可能性もあるので継続して見るべきですが、数字から機械的に判定される基調判断も「悪化」です。肌感覚とも相違ありません。

 先月半ばには「日銀短観」が公表されました。これは、日本の大企業・中堅・中小合わせて約1万社へのアンケートで、景気の現状や先行きなどの企業動向を聞いたものです。この中の業況判断DIの全規模・全産業合計は、前回9月の調査から4ポイント減の4でした。

 これは、約1万社に「景気はどう?」と聞いて、「良い」と答えた企業の割合から「悪い」と答えた企業の割合を引いたものです。辛うじてプラス圏なので、まだ「良い」と答えた企業が若干多いですが、基調としては減っていますから、いい流れとは言えません。

 「消費者物価指数」も、先月20日発表の最新の数字は、生鮮食品を除く総合で前年同月比プラス0・5%。前回の消費増税があった2014年は、価格の転嫁がありプラス3%台でしたが、今回ほとんど数字は動きませんでした。

 これを「軽減税率、ポイント還元などの対応策の効果だ」という向きもあります。ただ、肝心の個人消費は先月初め発表の10月の消費動向指数を見れば、前年同月比6%を超える減少です。もはや物価を上げるほどの消費もできない庶民の財布の厳しさが、数字にも表れてきています。

 今まで安倍政権が消極的でも支持されてきた理由は、経済にあると私は思うのです。海外経済が好調だったこともありますが、雇用が維持され、ちょっと一息つけるというのが、あえて政権交代まで求めない世の中の空気を生んだと思います。

 ところが、その経済が瀬戸際に来ています。五輪の祭りに酔う前に、やるべきは経済対策です。早く、大胆に! 今2%台前半の失業率が悪化したら、本当にどうなるか分かりません…。

 ■新潮新書から初の書き下ろし本出します

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 ■飯田浩司(いいだ・こうじ) 1981年、神奈川県生まれ。2004年、横浜国立大学卒業後、ニッポン放送にアナウンサーとして入社。ニュース番組のパーソナリティーとして、政治・経済から国際問題まで取材する。現在、「飯田浩司のOK!COZY UP!」(月~金曜朝6-8時)を担当。

最終更新:1/10(金) 16:56
夕刊フジ

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