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疑問だらけ船橋議員釈明 100万円差額気付かず? IR疑惑

1/10(金) 6:04配信

北海道新聞

中国企業関係者同席、言葉濁す

 カジノを中心とする統合型リゾート施設(IR)事業を巡る汚職事件に関連し、自民党の船橋利実衆院議員(59)=比例代表道ブロック=が札幌の観光会社幹部から受けた政治献金の説明に疑問の声が相次いでいる。船橋氏は贈賄の疑いで東京地検に逮捕された中国企業側が「現金を渡した」と供述した議員の1人。中国企業からの現金受領は否定するものの、IR事業参入で協力していた観光会社幹部から100万円を受け取って2年以上寄付として届け出ず、「気付かなかった」と釈明している。専門家は「ミスならばもっと早く気付けた」と不自然さを指摘しており、さらなる説明が求められそうだ。

 船橋氏は、2017年9月に中国企業「500ドットコム」と協力していた札幌の観光会社幹部から札幌市内の飲食店で現金100万円を受け取った。政治資金収支報告書に寄付として記さない行為は政治資金規正法違反(不記載)にあたる可能性があり、7日に訂正した。

 疑念を抱かれているのは献金を受けた幹部に領収書を2年以上渡さなかった点だ。道選管によると違法ではないが、道内選出国会議員の秘書は「領収書を発行しないことは通常ない。その場で渡さなくても後日送るのが常識」と語る。

 船橋氏は事件に関連し、今月行った調査で、幹部からの100万円の寄付が「(収支報告書の)貸付金の項目に計上されていたことが判明した」と釈明。「幹部の100万円と、自身から政党支部への貸付金400万円を同時に渡したことから、事務所の担当者がすべて貸付金として誤解した」とする。

 しかし、17年12月に同氏は政党支部から計500万円を返金されていた。その時点で100万円多いことに気付けた可能性はあるが「内容を確認しないまま返済を受け、そのまま保管した。ミスだった」とする。

 政治資金に詳しい日本大の岩井奉信教授(政治学)は「寄付金を貸付金として処理し、お金の動きを見えなくした裏金工作と捉えられても仕方ない。返済の時点で事務処理ミスに気づけたはずだ」と指摘する。

 中国企業に関する説明も歯切れが悪い。観光会社幹部と面会した飲食店で贈賄の疑いで逮捕された中国企業関係者が同席したとされる点について、8日の取材では「どんな立場の方か承知していない」と強調していたが、最終的に「その方々だった可能性がある」と同席を認めた。また幹部から受け取った100万円が中国企業から提供されていないとの根拠についても「(幹部に)確認のしようがない」などと具体的な説明を避けている。

最終更新:1/10(金) 6:04
北海道新聞

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