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あの肉トーフとモツ煮の味 再び 昨年全焼の安中・越後屋食堂 碓氷峠鉄道文化むらで来月復活

1/10(金) 6:04配信

上毛新聞

 昨年3月の火災で焼失した群馬県安中市松井田町横川の「越後屋食堂」が営業再開に向けて準備を進めている。店舗再建は難しいため、近くの碓氷峠鉄道文化むら内の施設に入居し、2月22日に営業を始める予定。経営者の境谷進さん(88)と妻の一子さん(85)は「高齢だが、ゼロから出発することに決めた。今まで支えてくれたお客さんの顔を見られるのを楽しみにしている」と話している。

◎客の励ましに奮起 店主「応えたい」

 同食堂はレトロな雰囲気と、穏やかな境谷さん夫妻のもてなしが名物だった。看板メニューは「肉トーフ」と「モツ煮」。地元の常連客ばかりではなく、長距離トラックの運転手ら全国からファンが集まった。昨年3月4日に発生した火災で木造2階建て店舗を全焼した。

 一子さんは店の跡地を見るのもつらかったと振り返り、「お店がなくなってしまった悲しさだけではなく、火事で多くの人に迷惑をかけてしまったことを今でも後悔している」と心情を明かす。

 火災後、夫妻に対し、全国各地から応援や感謝の言葉が寄せられ、インターネット上などでも再開を望む声が上がっていた。店の跡地のがれきや廃材の撤去を手伝ってくれた人もいたという。進さんは「お客さまは神様だとあらためて感じた。(営業再開は)励ましの声に応えたい一心です」と話す。

 高齢の夫妻を支えるのは次男の憲二さん(59)。「2人ともずっと落ち込んでいた。自分もあの味をなくすのはもったいないと思っていたので応援したい」と述べた。鉄道文化むら側から出店の打診があり、再開にこぎつけた。

 進さんと一子さんは「ここまで支えてくれたのはお客さんの励ましの声。不安もあるが、お店を続けると決めたからには年齢に負けずに頑張る」と意気込んでいる。

 営業再開後の店舗利用には、鉄道文化むらの入園料(中学生以上500円)がかかる。2回目以降の入園は割引も検討するという。

最終更新:1/10(金) 6:04
上毛新聞

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