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【特集】福祉サービスの地域格差 中山間地域の障害者の思い

1/10(金) 17:37配信

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町議会の委員会を傍聴する車イスの男性がいました。


盛次信晴(もりつぎ・のぶはる)(35)さん。
両足が不自由で、車いすでの生活を送っています。


この委員会で、盛次さんにとって重要な話し合いが行われていました。



生後すぐ、脳性まひの影響で両足と目が不自由になった盛次さん。


幼いころは活発で、両親や周りの人の協力を得て生活してきました。
しかし数年前から症状が悪化、体力も落ちて車イスでの生活ですが
中山間地域ゆえの悩みもあるといいます。


車イスから降りずに乗れる介護タクシーがなかったり
24時間対応のホームヘルパーの不在など
障害者が受けられるサービスが都市部と違うといいます。


訪問介護などの事業所を運営する企業などからすると、
利用者が少ないと運営が成り立たないことや
福祉・介護の人材確保が難しいことなどから
中山間地域は都市部に比べ事業所が少ないのです。



盛次さんがもう一つ、問題視していることがあります。


町役場に隣接する施設。
ここはホールも備えていて災害時の避難所にも指定されています。


施設の多目的トイレも設備が整っているように見えますが
実際に利用しようとすると、方向転換ができません。


入りにくいことに加え、幅も狭く、向きを変えるのも難しいのです。
用を足すのに10分ほどかかることもあるそうです。


町に要望し、取っ手の追加など少しずつ改善はされましたが
根本的な解決にいたっていません。


障害者への配慮が定められた障害者差別解消法に反していると
261人分の署名と共に、全面改善を訴える陳情を町議会に提出しました。


町は、「本庁舎にある多機能のトイレなどへの案内など、
合理的な配慮は取れている」と話します。


施設に隣接する町役場の1階には
十分な広さの多目的トイレがあり
利用者にはそちらを案内しているということです。


しかし二つのトイレの距離はおよそ100m。


スロープも設置されていますが
仮に台風などで避難していた場合
暴風雨が吹き荒れる中、車イスで移動できるのかといった問題はあります。


議員からは陳情に賛成の意見もありましたが
「職員が介助をするなど、配慮に欠けているとは思えない」などの意見が出されました。


結局、盛次さんの陳情は不採択に。


しかし今後も、バリアフリーを求める“声なき声”の代表として
今後も町に訴えていくつもりです。

最終更新:1/10(金) 17:37
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