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居酒屋でギャンブル!? 「チンチロリンハイボール」ゲームはおトクなの?

1/10(金) 18:14配信

ファイナンシャルフィールド

「チンチロリン」というゲームをご存じでしょうか。サイコロの目によって勝敗を競うもので、詳しいルールもあるようです。

このゲームをシンプルな形にしてメニューに取り入れている居酒屋を見かけることがあります。一体、どんなものなのでしょうか。

「チンチロリンハイボール」とは?

焼酎やウイスキーを炭酸水で割った「ハイボール」を対象にしていることから、ゲームは「チンチロリンハイボール」と呼ばれています。

茶わんのような容器に2つのサイコロを投げ入れて、出た目によってハイボールの価格が次のように変わります。

(1)出た目がゾロ目(2つとも同じ数字、以下「ゾロ目」と略します)
⇒ 1杯が無料

(2)出た目の合計が偶数(以下「偶数」と略します)
⇒ 1杯が半額

(3)出た目の合計が奇数(以下「奇数」と略します)
⇒ 1杯が倍額(ただし、1杯の量も倍になる)

(3)だけが負けのペナルティーのように見えますが、量も倍になっているので、ハイボールをもともと2杯以上飲むつもりだった人にとっては、2杯分をひとつの容器で受け取っただけともいえます。

そう考えると、お客から見るとおトクなだけで損することはないゲームのようにも思えます。

「確率」は、どうなっているの?

このゲームをまず「確率」で考えてみましょう。2つのサイコロの目の組み合わせは36通りなので、次のように整理できます。

(1)ゾロ目 = 無料   6通り ⇒ 確率1/6( 6/36)
(2)偶数  = 半額   12通り ⇒ 確率1/3(12/36)
(3)奇数  = 倍額   18通り ⇒ 確率1/2(18/36)

確率は、いわば“一発勝負”における可能性のようなものです。無料を「大勝ち」、半額を「小勝ち」、倍額(ただし量も倍)を「引き分け」に例えると、引き分けと勝ちの確率が半々で、1/6の確率で「大勝ち」できるゲームと評価できるかもしれません。

では、「期待値」は?

次に「期待値」という考え方で見るとどうでしょうか。期待値は、個々の結果(確率)を積み重ねていったトータルでの“平均値”のようなものです。

サイコロの目でいえば1・2・3・4・5・6が出る確率はそれぞれ1/6ですので、
[1×1/6 + 2×1/6 + 3×1/6 + 4×1/6 + 5×1/6 + 6×1/6]
という計算式になり、その結果は[3.5]です。実際に3.5という目はありませんが、期待値はこうなります。

このゲームの対象ハイボールについて、仮に[定価=400円]、[定量=375ミリリットル(倍量は750ミリリットル)]とすると、価格と量の期待値はそれぞれ次のような計算となります。

<価格の期待値>
[ゾロ目0円×1/6 + 偶数200円×1/3 + 奇数800円×1/2]
⇒ 期待値467円(端数切り捨て)

<量の期待値>
[ゾロ目375ミリリットル×1/6 + 偶数375ミリリットル×1/3 + 奇数750ミリリットル×1/2]
⇒ 期待値562ミリリットル(端数切り捨て)

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最終更新:1/10(金) 18:14
ファイナンシャルフィールド

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