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今季は「1番」で固定?成功率100%の盗塁王を目指す山田哲人

1/11(土) 9:00配信

ベースボールキング

◆ 高津新監督「1番打者がカギを握る」

 2019年シーズンを最下位で終えたヤクルトは、高津臣吾新監督が二軍監督から昇格。「NEVER STOP 突き進め!」のチームスローガンのもと巻き返しを狙う。

 ドラフト会議では、1位こそ高校生の奥川恭伸(星稜高)を指名したが、2位から4位までは大学生の即戦力投手を続けて指名。課題である投手陣の強化を図った。

 野手陣では、2015年アメリカン・リーグのゴールドグラブ賞受賞者であるエスコバーを獲得したものの、バレンティンが退団しソフトバンクに移籍。昨シーズン主に4番として33本塁打、93打点の結果を残した大砲が抜ける穴は大きい。新たに獲得したエスコバーは長距離ヒッターではなく、どちらかというと守備力をウリにするアベレージヒッター。スタンドに軽々と放り込んできたバレンティンの代役とは言い難いものがある。

 高津新監督は「つなぎの4番でもいい」ともコメントしていて、バレンティンと同じ役割を求めない方向性を示した。また同時に、「カギは1番打者」とも話している。

 そのカギとなる1番は、山田哲人や青木宣親といった実績組、故障からの復活を目指す坂口智隆、昨季奮闘した太田賢吾や廣岡大志、そして新たにレギュラーを狙う塩見泰隆などが候補にあがる。山田に関しては、「足、長打、出塁すべてを生かせるところで起用したい」と個別にコメントするなど、1番打者としての起用も十分に考えられそうだ。


◆ 盗塁成功率歴代トップも視野に入る山田哲人の足

 当の山田は、盗塁成功率100%の盗塁王を目指す宣言をした。

 80年近いプロ野球の歴史において、盗塁成功率100%の盗塁王はまだひとりも出ていない。歴代最高は山田自身が2016年に記録した93.8%(30盗塁、2盗塁死)で、100%は前人未到の数字でもある。

 また、山田はここまで通算168盗塁となっており、あと32盗塁で節目となる200盗塁に到達する。盗塁死は24で、通算の盗塁成功率は87.5%だ。この数字は、現在の盗塁成功率トップ(200盗塁以上)をひた走る西川遥輝(日本ハム)の86.6%(245盗塁、38盗塁死)をわずかながら上回っている。山田が宣言通り盗塁成功率100%の盗塁王となれば、同時に盗塁成功率でも歴代トップになる可能性が高い。

 抜群の盗塁成功率を誇る足、高い出塁率を生かすためには、1番打者としての起用が理想的だ。そしてこれは、チームが得点を奪うためのひとつの手段になる。山田が出塁し、積極的に盗塁をすることで得点圏に進むことができれば、長打がなくても1点を取ることが可能になってくるからだ。二塁に俊足の山田がいれば4番に長打はいらない。これが高津新監督の考える「つなぎの4番」という意図になるのではないだろうか。

 もちろん、走者をためた状態で回ってくる可能性が高いクリーンアップでの山田の起用も捨てがたいものがある。山田の打順には、高津新監督も頭を悩ませるはずだ。

 いろいろな構想を口にはしているものの、現時点で高津新監督はレギュラーや打順の確約を出していない。春季キャンプとオープン戦を観ながら、トータルのバランスで各選手たちの起用を見極めていくことになる。

 最下位から上位を目指す高津新監督は、カギとなる山田をどのように起用していくのだろうか。そして山田が、盗塁成功率100%の盗塁王を獲得できるかにも注目したい。

BASEBALL KING

最終更新:1/11(土) 9:27
ベースボールキング

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