ここから本文です

27年前にアグー復元させた保存会会長 豚コレラに感染拡大に危機感 

1/11(土) 6:10配信

沖縄タイムス

 沖縄県内で豚コレラ(CSF)が発生したことを受け、沖縄固有種のアグー復元に取り組んだ「琉球在来豚アグー保存会」の島袋正敏会長(76)=名護市=はさらなる被害拡大に危機感を強める。「北部まで(ウイルスが)入ってきたら取り返しが付かない。なんとしても食い止めなければ」。緊張感をあらわにすると同時に、早期収束を切に願う。

 (北部報道部・嘉良謙太朗)

 戦後、西洋種の増殖などで激減したアグーを復元させようと、北部農林高校の協力を得て「戻し交配」を実施。近親交配による障害など苦労もあったというが1993年、戦前に近い形質を備えた在来アグーを復元させた。

 2001年には同保存会を設立。島袋さんは当初から豚疫の発生を懸念し「絶滅させない、近親交配させないよう、分散させるという考え方を持って取り組んできた」と明かす。だが、恐れていた不安は現実のものになった。

 繁殖性も安定し、ブランド豚として定着しただけに「ショックだった。風評被害も怖い」と語る。現在は県内各地で飼育されていることから「(分散させる)当時の判断は間違っていなかった」と思う半面、最悪の事態を想定し神経をとがらせる。

 豚コレラ発生後、会のメンバーとは連絡を取り合い、立ち入り制限や車両の消毒など対策の徹底を共有する。島袋さんは「しばらくしたら沈静化するだろうではいけない。力を合わせて食い止めたい」と力を込めた。

最終更新:1/11(土) 6:10
沖縄タイムス

こんな記事も読まれています

あなたにおすすめの記事