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ダルビッシュ有が否定する日本の根性論。「根性論のないアメリカで、なぜ優秀な人材が生まれるのか」

1/12(日) 11:00配信

REAL SPORTS

日本球界の至宝にして、唯一無二のアスリート、ダルビッシュ有。全4回にわたる『REAL SPORTS』独占インタビューも、いよいよ今回で最終回となる。

近年、記録的な人気を博している高校野球だが、いまだ旧態依然とした体質、風習からさまざまな問題を抱えている。ダルビッシュは日本の高校野球、育成年代をどのように見ているのだろうか。そこには、野球を飛び越え日本社会全体にも通じる問題が隠れている。

(インタビュー・構成=岩本義弘[『REAL SPORTS』編集長]、撮影=浦正弘)

「1週間に500球」への疑問。球数制限に対するダルビッシュの提案

――日米野球界の育成について聞かせてください。1週間に500球までという日本高校野球連盟(高野連)の決定がありました。Twitterで、すでにちょっと皮肉を込めた発信もありましたが、改めて、あれを聞いた時の感想は?

ダルビッシュ:高野連の人たちは、とりあえず、“やってます感”を出したいだけなんだろうなと。世間からの批判がすごいから、ひとまず、野球は好きだけどそこまで深く考えていない層に向けてのアピールをしたんだろうと思いましたね。

――正直なところ、「ちゃんと肩を守ろう」と考えるのであれば、あのような形にはならなかったと思います。

ダルビッシュ:そうですよね。あんなふうにはならないと思うし、「今すぐに何かしないとまずい」という思いが先走っているから、ああいう提案しかできない。これはもう4、5年ぐらい前から言っているんですが、例えば、球数制限、イニング制限において「1人100球まで。100球投げたら次の登板まで3、4日空けなければいけない」という規定を今作ってしまうと、現場の選手から絶対に不満が出るんですよ。

 だから、例えば今の中学1年生に合わせて、それか小学6年生でもいいから、「4年後ぐらいから新しいルールが設けられますので、みなさん理解しておいてくださいね」って先に通達しておけばいいと思うんですよ。それならば、まだ不満が減ると思います。そういうことを考えず、「批判を受けないようにするにはどうするべきか?」という部分ばかりを考えてしまうから、そういうことになってしまうんです。

――確かに、今まさに現役でやっている選手たちからは反発が出ますよね。

ダルビッシュ:小学6年生なら、高校生になるまで時間があるから、いくらでも準備ができるじゃないですか? その子たちのタイミングに合わせてルールを作り、「自分たちの世代にはこういうルールが適用されるんだ」と理解してもらえば、普通に受け入れてもらえると思うんです。

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最終更新:1/17(金) 17:25
REAL SPORTS

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