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ソフトバンク高橋礼、滅茶苦茶な10代を球界屈指サブマリンへ飛躍させた「3つの金言」とは

1/12(日) 14:03配信

REAL SPORTS

今や絶滅危惧種ともいわれるアンダースローを武器に、2019シーズンのパ・リーグ新人王に輝いた、福岡ソフトバンクホークスの高橋礼。日本シリーズの優秀選手を受賞するなど球団の日本一に貢献し、侍ジャパンの一員としてプレミア12優勝にも貢献。今や球界屈指のサブマリンとして将来を嘱望される男は、かつて「めちゃくちゃ」な10代を過ごしていた。なぜ高橋礼は、生まれ変わることができたのか? そこには知られざる「3つの金言」があった――。

(文=藤江直人)

毎日のように怒鳴られ続けたやんちゃな高校時代

爽やかな笑顔が映える端正なマスクと、思わず見上げてしまう188cmのスラリとした長身。ユニフォームを脱げばモデルのような存在感を放つ2019シーズンのパ・リーグ新人王、福岡ソフトバンクホークスの高橋礼投手の自己分析を聞くと、イメージとのあまりのギャップにちょっと驚かされる。

「(心の)根底にはめちゃくちゃな自分がいるんですよ」

何をもって「めちゃくちゃ」と位置づけるのか。高橋自身は「それはちょっと言えないですね」と、意味深げに苦笑する。ならば時計の針を巻き戻し、千葉県の強豪校の一つ、専修大学松戸高へ入学した直後の、2011年春ごろの立ち居振る舞いを再現してもらえればわかりやすいだろう。

「野球に対する態度がものすごく悪いというか、練習でもチャラチャラしていて、授業も真面目に受けないような生徒でした。入学した初日から、それこそ毎日のように野球部の部長と監督に1時間半くらい説教を食らっていました。学校へ携帯電話も持ってきていて、普通に授業中にいじっていて没収されて。取り上げた先生も冗談半分で、放課後の練習中に『はい、今日没収した高橋君の携帯電話だよ』と返しにくるんですけど、それを見た部長がまた激怒する、という感じでしたね」

千葉県松戸市で生まれ育った高橋は地元の強豪チーム、流山クラブボーイズでプレーしていた中学2年生の秋に、臨時でチームを訪れていたコーチからアンダースローへの転向を勧められた。

「試合でほとんど投げられないし、スピードはめちゃくちゃ遅くて、コントロールも悪いピッチャーだったので『試合で投げられるのなら』と仕方なく転向したら、意外と楽しかったんですよ」

オーバースローでなかなか結果を出せず、チーム内で4番手に甘んじていた高橋は、日本球界では絶滅危惧種に属するといっていいアンダースローに瞬く間に魅せられる。翌年の夏にはエースを拝命。甲子園出場を夢見て入学した専大松戸で、しかし、やんちゃでわんぱくな性格を厳しく叱責された。

「叱られると僕も思わず反発したくなるので、あまり話を聞いていなかったんですけど。それでも、ただ一つだけ、部長に言われた言葉で心に響いたものがあったんです」

呼び出されてはカミナリを落とされ続けた日々で、いつしか「もう野球部を辞めさせられるんじゃないか」と将来を心配するようになった。そうした状況で、部長は神妙な口調で切り出した。

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最終更新:1/12(日) 19:00
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