ここから本文です

若者が集う白河に 2月、宿泊施設開く 青砥和希さん(白河)

1/13(月) 8:29配信

福島民報

 白河市中心部の中町にあるビルの部屋で、壁の張り替えや塗装作業が進む。同市の一般社団法人「未来の準備室」が若者向けのゲストハウスに改修し、二月一日の開所を目指す。内装に木材をふんだんに使い、ぬくもりある空間に仕上げる。

 昨年暮れから今月初めにかけ、同法人理事長の青砥(あおと)和希(28)=矢祭町出身=は、活動を支援してくれる白河地方出身の有志と共に改修作業に汗を流した。部屋の中を見渡し、「県内外から若者が集まり、宿泊しながら交流できる場にしたい」と期待を膨らませた。

 ゲストハウスは、JR白河駅から徒歩で一分ほどのビルの二、三階に開く。最大九人の宿泊(素泊まり)が可能で、県外に進学・就職した地元出身の若者や白河への移住希望者、市内に長距離通学する高校生らを受け入れる。学生がゼミ合宿や旅行、部活動の遠征などで気軽に利用できるよう、宿泊料金を一人一泊三千円台と安く抑える。

 施設内には、白河地方への就職や移住、新規就農に関する情報のほか、地域活性化に取り組むNPO法人などを紹介するコーナーを設ける。青砥らスタッフが宿泊者と地域住民を橋渡しする。

 整備費用は、インターネットで資金を募るクラウドファンディングで集めた。昨年の三月から五月までの募集期間中、ほぼ毎日、県内の商工会議所や地元高校の同窓会関係者、県内外の企業を訪ね、資金協力をお願いした。「白河ににぎわいを生み出したい」と思いの丈を伝え、頭を下げた。三百万円の目標に対し、県内外から約四百二十二万円が寄せられた。支援に胸を熱くする。

 若い世代の人口減少が著しいのは、他の地方都市同様、同市の悩みだ。二〇一九(令和元)年十二月一日時点の市の住民基本台帳に基づく二十~二十九歳の人口は五千五百七十四人で、七千百三人だった二〇〇九(平成二十一)年から千五百二十九人減った。

 市内に大学などの高等教育機関がないため、高校卒業後、多くの人が進学で流出していると青砥はみる。青砥も白河高卒業後、首都大学東京に進んだ。今の高校生は地元に魅力を感じていないのかもしれない-。高校時代の自分もそうだった。

 しかし、一度地元を離れ、外から眺めてみて初めて気付いた古里の魅力がある。その魅力を多くの人に知ってほしいと願う。「若者を呼び込み、住民と触れ合うきっかけをつくろう」。中心市街地に拠点づくりを思い付く。(文中敬称略)

最終更新:1/13(月) 8:29
福島民報

こんな記事も読まれています

あなたにおすすめの記事