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障がいのある息子のために開いたカフェ 6年間で見えたこと 親子で“卒業” 次のステージへ

1/13(月) 7:34配信

琉球新報

 【うるま】うるま市天願にある「Plants喫茶greenmama」が12月27日、多くのファンに惜しまれつつ閉店した。同店はオーナーの平良祥子さん(38)が重度知的障がいと自閉症スペクトラムの重複障がいのある息子、音遊さん(16)と将来働ける場所をつくろうと2014年1月にオープンした。

 子育てを優先するため、平日4日のみの営業にもかかわらず、同じ障がいの子を育てている母親や支援者などがランチをしながら子育てや福祉などについて情報交換のできる場として人気店になった。

 また、重複障がいの息子の悩みやつらさをSNS上に投稿すると、来店者がアドバイスをしてくれるなど、福祉の店としての絆もできた。

 オープン当初は小学生だった息子が高校に進学し、思春期の壁に悩む息子のため柔軟に活動できるよう、今までの経験を生かし次のステージへ向かおうと、約6年間の営業に終止符を打った。

 最終日は音遊さんが、念願の来店者への給仕をした。感情の起伏が激しいために心配されていたが、音遊さんの大好きなご当地ヒーローの伝統神ウルマーが駆け付けると、笑顔で対応し、最後はウルマーと共にダンスも披露して来場者から喝さいを浴びた。

 祥子さんは「ウルマーにサポートしてもらい当初の夢をかなえることができた。温かく見守るお客さま、それに応える笑顔の息子、これが共生の社会なんだと感動した。特別じゃなくこれが当たり前になる未来もそんなに遠くないんだと感じた」と涙ながらに語っていた。

(喜納高宏通信員)

琉球新報社

最終更新:1/13(月) 7:34
琉球新報

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