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被災者、船で小豆島に運ぶ 神戸で関連死防ぐ訓練 阪神大震災25年

1/13(月) 7:45配信

時事通信

 災害時に慢性疾患の悪化や避難生活の疲労などで亡くなる「災害関連死」を防ごうと、被災者を船で被害の少ない地域に避難させる仕組みが、阪神大震災の被災地で検討されている。

 震災から25年を前に、神戸―小豆島の航路で12日、自治体やフェリー会社などが参加する実証訓練が行われた。

 訓練は、神戸から瀬戸内海に浮かぶ香川県の小豆島に向かうフェリーの定期航路を活用。神戸市で災害が起きた想定で、約90人が参加した。

 船内では車いすの被災者の移動経路を確認し、人工呼吸器が必要な患者が移送可能か調査。下船後は小豆島中央病院を訪れ、人工透析の設備を見学した。

 プライバシー確保やペット同伴を理由に増える車中泊の避難にも着目。車が輸送できるフェリーの機能を生かし、小豆島では避難先となるオートキャンプ場を視察した。

 船での避難を提唱した井上欣三・神戸大名誉教授は当初、船を港に停泊させ避難所にする構想を検討したが、フェリー会社の協力が得られにくいとして方針を転換。通常運航しながら被災者を運ぶ仕組みを考案した。

 神戸市や香川県小豆島町、フェリー会社などは訓練を踏まえ、今春にも連携協定を結び、災害時の相互避難体制を確立する予定。井上名誉教授は「訓練を生かして実質的な(避難の)仕組みを作り上げたい。今回をモデルケースに、定期航路がある他の地域にも広がってほしい」と話した。 

最終更新:1/13(月) 7:55
時事通信

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