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元気象台長がキャスターに転身 命綱着け雪下ろしなど体当たり解説好評

1/13(月) 15:30配信

河北新報

 盛岡、秋田両地方気象台長を務めた気象予報士の和田幸一郎さん(62)=秋田市=が、秋田朝日放送(秋田市)のキャスターとして活躍している。約30年間の気象台勤務で培った経験を基に防災情報の発信にも一役買う。現場主義を貫く姿勢は放送関係者、視聴者に支持されている。

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 昨年12月中旬の夜、秋田市内のスタジオに和田さんの姿があった。情報番組「トレタテ!」の天気コーナー。視聴者の質問に答え、秋田県沿岸で10~12月に落雷が多い理由を説明するなどした。

 コーナーは毎日5分程度。命綱を着けて屋根の雪下ろしを実演したり、積雪の重さや海水温を測る実験をしたりもする。「自分の目で見て、県民と同じ肌感覚を持つことで伝わることがある」。気象台で心掛けた現場主義が生きている。

 秋田朝日放送の契約社員として、昨年9月末から本格的に出演するようになった。幼児が和田さんをまねて「天気予報ごっこ」をしているとの投稿があるなど、視聴者にも浸透しているという。

 番組に出演するアナウンサー村上晴香さん(23)は「情報の厚みが増し、番組に映像や写真、質問が届くようになった」と言う。

 和田さんは山形県高畠町出身。仙台管区気象台に延べ約14年勤務し、2016年度に盛岡、17年度に秋田の各地方気象台長を務めた。18年3月に定年を迎え、再任用されて昨年秋まで秋田地方気象台で働いていた。

 秋田地方気象台長の時は秋田県内全市町村長と携帯電話の番号を交換。連携を密にし、17年7~8月に県内で相次いだ大雨による人的被害の抑止に貢献した、との評価もある。

 「気象は科学。防災はコミュニケーション」が持論だ。揺るがぬ信念を胸に「家族で話すきっかけができれば、いざという時に身を守る行動につながる」とのメッセージを、お茶の間に届けている。

最終更新:1/13(月) 15:30
河北新報

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