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密かに増えている「微笑みうつ病」の危険性

1/13(月) 23:10配信

ELLE ONLINE

ソーシャルメディアの興隆により患者数が増えていると言われる「微笑みうつ病」。人前では明るく快活に振る舞ってしまうため表面化しづらいが、発見が遅れると深刻な事態を招くことも。原因や危険性、治療のタイミングについてカナダ版エルが徹底レポート!

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憧れの職業についてリア充そのものに見えるけど……

ヴィヴィアン(仮名)は国際的なファッションブランドの広報として働いている。そのため、彼女が「いい顔」をすることにおいてはプロであることに驚きはない。彼女のインスタグラムのフィードは、音楽フェスやガールズナイトでのスナップ、かわいい子犬のセルフィー、ビーチでのヴァカンスフォト、何千もの「いいね!」がもらえる抜け感も完璧なヘアスタイルの写真で溢れている。彼女はイケてる職業のおかげで、ヒップなパーティーに呼ばれるし、キュートなボーイフレンド(現在は別れている)はまるでインディー・ロックスターのような風貌だ。表面上だけで判断すれば、彼女は#lifegoals, #squadgoals, #jobgoals, #hairgoalsを体現する人物だ。

SNSの投稿の裏に潜むうつ症状

ヴィヴィアンには「微笑みうつ病」の症状が出ている。現在、北アメリカ大陸では同様の病を抱える女性が増えている。「微笑みうつ病」は正式な医学用語ではないが、幸せそうな外見(あるいは、現在増えているケースとして、ソーシャルメディアのアカウント上)の裏に軽度から重度までのうつの症状を隠している場合を指す言葉として、精神衛生に従事する人びとの間で使われている。

「微笑みうつ病」の人びとは、たとえば「くまのプーさん」のイーヨーのような我々の「陰気でうつっぽい人」というステレオタイプにそぐわない。そのかわり、彼らはしばしば野心に満ち溢れ、目標を持った、最良の人生を生きる典型のような人びとだ。たとえば、エアロバイクの教室に参加しており、「J.クルー」のカタログから出てきたような家族がいて、今はトスカーナへの旅行に向けて、前もってイタリア語の勉強を始めている女性(実際には彼女はかつて楽しかった事がどれも最近楽しくなくなっている)や、あるいは、最近昇格したばかりで、毎日ピンタレストに載せられるくらいフォトジェニックなお弁当を用意してきて、カフェテリアで注目を浴びている女性(しかし、彼女は家に帰ったらソファから起き上がれなくなってしまう)などを思い浮かべてほしい。

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最終更新:1/15(水) 18:57
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