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私が「アフロ」にした理由、新聞記者だった稲垣えみ子さんが得た自由 本家アメリカでは絶滅寸前だけど……

1/15(水) 7:00配信

withnews

税金は上がり、海外で紛争はやまず、暗い話題が目立つ世の中ですが、強烈な髪形によって「人生が変わった」のが「アフロ記者」で有名な稲垣えみ子さんです。新聞記者時代、思い切って「髪を爆発」させたところ、なぜか笑顔に囲まれる生活に。本家のアメリカでは絶滅寸前というアフロによって、稲垣さんが手に入れたものは何だったのでしょうか。アフロにした理由、その後の変化をつづってもらいました。

【画像】新聞記者時代から本当にアフロだった稲垣えみ子さん「丸くて、でかい」当時の髪形

以来、人生が変わったのです

 ばかばかしいと思う。でも本当のことなのだ。私にもついに訪れたのである。人生における「モテ期」が。

 思い起こせば、きっかけは15年ほど前。大阪府警のサツ回りをしていた私は、場末のスナックで開かれた警察官と担当記者の懇親会でカラオケに興じていた。そこに、ソレはあった。刹(せつ)那(な)的に場を盛り上げる笑いの小道具として。

 アフロのカツラが。

 元来シャイな性格である。変なプライドもある。ふだんなら絶対にそんなものはかぶらない。だがそのカツラは、オッチャンたちの頭から頭へと回ってきた。コワモテの警察官の面々が、その丸いもじゃもじゃを乗っけると驚くほど可(か)愛(わい)いのである。

 爆笑していると、私の番が回ってきた。仕方がない。もじゃもじゃに頭をつっこんでみる。「ギャハハ」「似合う似合う」

 せっかくなので鏡を借りて、ちらりと確認しましたよ。あら案外イケてる。

 それから時は流れ、パッとしない日々が10年ほど積み重なったある日、「そうだ、アフロ、しよう」と思い立つ。いくら何でも社会人としてどうなんですかという美容師の反対を押し切り、平凡な私の頭に、丸くこんもりとした黒い物体が乗っかった。

 以来、人生が変わったのです。

私は今、常に笑顔に囲まれている

 行く先々で、見知らぬ老若男女がニコニコと近づいてくる。電車の中、本屋、登山道。「その髪形いいですねえ」「カツラ? 地毛?」。握手を求める外国人も多い。

 夜、帰宅途中に、スナックやバーから酔ったおじさんが飛び出して来たことが3回、あった。「いっしょに飲もう!」。美人でもセクシーでもない不肖私、50歳を目前にして「ナンパ」初体験である。

 さらに、近所の店に入れば「いつ来てくれるのかと思ってました」と大歓迎。1度見たら忘れないせいか、2度目には常連扱いだ。カフェに行けばケーキ、居酒屋の場合は漬物の皿が、「よかったら」の一言とともにスッと登場。ある喫茶店のマダムはなんと、アフロの肖像画を描いてプレゼントしてくれた。

 いったい何なんだろうかこの人気ぶり。

 もちろん原因は私ではない。アフロである。世の中には奇抜な髪形はあまたあり、もしかするとそういった方々も一斉にモテているのかもしれないが、アフロはちょっと特別なのではなかろうか。

 丸くてムダにでかくて、ばかばかしい。歩いているとやたら人と目が合うのだが、ほとんどの人が笑っている。笑われているのかもしれない。それでもいいのだ。私は今、常に笑顔に囲まれているのである。

 それにしても不思議なのは、声をかけてくる人がほぼ例外なく「私もやってみたい」と言うことだ。年齢やファッションの傾向に関係なく、みな同じことを言う。これは一体どうしたことか。

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最終更新:1/15(水) 7:00
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