ここから本文です

不安定な中東情勢の中で日本の外交の真骨頂~安倍首相の中東歴訪

1/14(火) 16:50配信

ニッポン放送

悪化するイラン周辺情勢で日本に求められるのは“橋渡し役”の外交

ニッポン放送「ザ・フォーカス」(1月13日放送)に産経新聞客員論説委員・国際医療福祉大学の山本秀也が出演。ウクライナ機旅客機撃墜事件、日本の中東外交について解説した。

イランのウクライナ旅客機墜落事件を受けて抗議デモが激化

イラン革命防衛隊が、イラン人も多数搭乗していたウクライナ機の撃墜を認めたことを受けて、テヘランなどイラン各地で指導部に反発するデモが行われた。このデモを受けてアメリカのトランプ大統領は「長く苦しんできたイランの人々へ。私は常にあなた方を支持してきた」とツイートしている。

森田耕次解説委員)イランのロウハニ大統領は11日にウクライナのゼレンスキー大統領と電話会談しまして、今回のウクライナ機撃墜の事実を完全に認めて謝罪しました。関わった軍人全員を処罰することを約束しています。ウクライナとイランは回収されたウクライナ機のブラックボックスを合同で分析することや、犠牲者の賠償金について協議することで一致したということです。57人の犠牲者が出たカナダの各地では12日に犠牲者の追悼式典が行われました。多くがイラン系のカナダ人だったということです。カナダ政府はイランに対し、カナダの当局者も詳しい原因究明作業に加えるよう求めているということです。一方、イラン国内では首都テヘランや中部イスファハンで11日の夜、抗議デモが起こりました。12日の夜もデモが発生したということです。「墜落は事故だ」と嘘の説明をしていた当局に怒りの声が広がっていまして、参加者たちは最高指導者のハメネイ師や革命防衛隊を非難するスローガンを掲げていて、「噓つきには死を」「辞任では済まされない。裁きを」と叫んでいるということです。イランでは2019年11月にガソリン値上げに抗議するデモが拡大し、治安部隊との衝突などで300人以上が死亡したという情報もあるのですが、反政府デモが再燃した形になりました。

山本)イランがイラクの米軍の基地に対して報復のミサイル攻撃をやったと聞いた瞬間、いよいよ戦争になると思ったのですが、そこは巧妙な仕掛けがしてありましたね。兵員の死者が出ないところを精密に狙ったとか。国連経由で事態の悪化を望まないというシグナルも出しました。それが今度はウクライナ機の撃墜問題、さらに広がって国内の反政府デモ。これでますます情勢は非常に読みにくいです。

森田)正直に認めた方が、イラン国内では国民の声が収まるのだろうと思ったのでしょうね。

山本)しかも、地対空ミサイルは撃てばわかります。あの状態で上から警戒していますので、欧米の反応が非常に早かったですよね。しかも、これは間違って撃ったのだろうという状況の判断まで含めて喋っていました。これは上からきちんと見えていたのでしょう。認めたというのはよかったと思いますが、気の毒なのは飛行機に乗っていた方々ですよね。

森田)カナダの方が多かったようですけれども。

山本)パーレビー政権の崩壊後、カナダやアメリカへ逃げたイランの出身者は多いですからね。

1/2ページ

最終更新:1/14(火) 16:50
ニッポン放送

こんな記事も読まれています

あなたにおすすめの記事