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衛星写真でみる、2010年代の気候変動

1/14(火) 20:00配信

ギズモード・ジャパン

2010年代は、気候変動に疑いの余地がなくなった10年として、記憶されることでしょう。

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いや、まともな人なら、それ以前の数十年も気候変動は否定しようがないのですが、2010年代は気候科学者が予測していたことが現実になってしまいました。10年間で、いつも北極に氷があることや、比較的穏やかな天気が当たり前という時代が終わって、とても不安定な時代に入りました。

気候危機のインパクトは、地球上に住むすべての人々が感じているところですが、衛星から送られてくる映像は地球に起きている変化をハッキリと描き出しています。地上450~800kmを通過するNASA(米航空宇宙局)とEuropean Space Agency(欧州宇宙機関)の衛星は、私たちの地球についての理解を革新的に進めてくれました。気候変動に関しても、北極から南極まで、画期的な発見をもたらしてくれています。

小難しそうですが、衛星が送ってくる映像から大きな変化を読み取るために、博士号は必要ありません。Sentinel Hubで衛星画像の専門家を務めるPierre Markuse氏の力を借りて、2010年代に気候危機がもたらしたいくつかの変化を見てみました。

カナダ北部、バフィン島の消えゆく氷冠

世界のあちこちで氷が溶けまくっているので、数百個の候補の中からどこでも選べるのですが、カナダの北極圏にあるバフィン島のBarnes Ice Capを取りあげるのには理由があります。それは、この氷冠が最終氷期にカナダの北極圏からアメリカのシカゴを覆っていた、地球上で最も古い氷のひとつであること。昨年初めに発表された研究結果によると、11万5000年前にできた氷なのだとか。

そんな10万年以上前から残っている氷が、北極圏の急激な温暖化によって消え去ろうとしています。NASAの衛星画像では、氷冠が縮小して暗い色になっているのを確認できます。氷の表面が暗くなると、より太陽エネルギーを吸収するため、融解が加速してしまいます。すべて溶けるにはまだ数世紀かかると思われますが、直近数十年の変化を見る限りでは、氷冠が消えるという運命は決まっているようです。

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最終更新:1/14(火) 20:00
ギズモード・ジャパン

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