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リビア内戦 モスクワで停戦協議、不調に 武装組織司令官は署名せず

1/14(火) 13:30配信

産経新聞

 【カイロ=佐藤貴生】国家分裂状態のリビアで戦闘を展開してきた有力武装組織「リビア国民軍」(LNA)のハフタル司令官と暫定政権のシラージュ暫定首相が13日、停戦協定の締結に向けてロシアの首都モスクワで間接的に協議を行った。協議は約8時間に及び、シラージュ氏は協定に署名したがハフタル氏は署名せずモスクワを発った。ロイター通信が伝えた。

 停戦はLNAを支援するロシア側と、暫定政権を支援するトルコが戦闘激化を回避するために主導。協定締結に向けて国際的な機運が高まっていたが、情勢はなお不透明だ。

 LNAと暫定政権側は12日からの停戦で合意。これを受けてハフタル、シラージュ両氏は13日、モスクワで仲介を通じて協議した。ハフタル氏は、協定に暫定政権側の軍部隊の解隊期限が明記されていないとして停戦協定への署名の拒否したもよう。ハフタル氏はトルコが停戦協議に関与することに反発しているとの報道もある。

 リビア東部ベンガジを拠点とするLNAは昨年4月、暫定政権が統治する西部の首都トリポリに向けて進軍を開始。プーチン露大統領の側近が率いる露民間軍事会社「ワグナー・グループ」が数千人ともいわれる雇い兵を送り、LNAのテコ入れを図っているとされる。

 これに対し、トルコは今月上旬、暫定政権を支援するため軍部隊を新たにリビアに派遣すると表明。露・トルコの代理戦争が激化する恐れが高まっていた。

 LNAはロシアのほか、イスラム過激派の勢力拡大を警戒するエジプトやアラブ首長国連邦(UAE)が支援。一方、トルコなどはイスラム色が濃い暫定政権側を支援し、無人機を現地の供給するなどして関与してきたとされる。

最終更新:1/14(火) 19:46
産経新聞

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