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「僕のなかには答えがある」 鹿島・上田綺世は本当に「久保竜彦以来の逸材」なのか?

1/14(火) 17:11配信

REAL SPORTS

2019年は上田綺世にとって激動の1年だった。大学生選手としては9年半ぶりとなる日本代表選出、優勝を争う鹿島アントラーズでのJリーグデビュー。多くの期待と、それ以上に多くの批判を浴びた。

2連敗で史上初のグループステージ敗退が決定したAFC U-23選手権タイ2020では2試合に出場し無得点。東京五輪に挑む五輪代表のエース候補として結果を出せずに苦しんでいる。

語り手によってその評価が大きく分かれる上田綺世とは、いったいどれだけの力量を持った選手なのだろうか?

(文=田中滋、写真=Getty Images)

“久保竜彦以来の逸材”と森保一監督が高く評価

昨年6月に開催されたCONMEBOLコパアメリカブラジル2019で日本代表としてデビューを飾った。唯一の大学生選手として参加しただけでなく、東京五輪世代のエース候補として注目を集めて3試合に出場。しかし、多くの得点チャンスに絡みながらもゴールをあげることができなかった。その後も、この年代のエースとして活躍を期待され、昨年末のEAFF E-1サッカー選手権2019のメンバーにも選出された。しかし、ここでも3試合に出場し無得点。上田綺世は多くの批判を浴びた。

一方で、起用する森保一監督は“久保竜彦以来の逸材”と高く評価。フル代表の大迫勇也と並び、絶大な信頼を寄せている。上田綺世は、どれだけの力量を持った選手なのだろうか。

Jリーグで結果を出すのは早かった。初先発となった9月1日の清水エスパルス戦で2得点。1点目は、永木亮太のクロスがファーに流れてきたところを着実に頭で捉え、2点目は、速攻の場面で逆サイドに開き、遠藤康の正確なクロスを高い打点のヘディングで叩き込む。両耳に手を添え、沸き立つゴール裏の歓声を味わう姿は、夏にベルギーへ移籍した鈴木優磨のあとを見事に引き継ぐ存在が登場したことをうかがわせた。試合後は、当然のごとく取材陣が殺到した。

「まだまだ自分のストロングを出したいと試合中は思っていましたけど、ああやって要所、要所で使ってくれた。だから取れた2点かなと思います」。

アシストを出した遠藤康は、試合中ずっと「綺世に取らせたい気持ちは僕もあった」と言う。前半早々、上田を狙ってスルーパスを出したのも遠藤。惜しくもシュートは外れてしまったが、若いセンターフォワードにゴールを決めさせて気持ちもプレーも楽になってもらいたい、というのはベテラン選手の親心でもある。

「シーズン途中から入ってきたFWなので、ゴールを決めることがあいつの自信になるだろうし、たぶんこれから日本を背負っていくようなFWになると思う。どんどんゴールを決める手助けをしたいと思います」

田代有三、興梠慎三、大迫勇也といった日本代表FWと共にプレーしてきた遠藤は、上田の非凡な才能をそう称した。プレースタイルとしては、その田代と大迫にイメージを重ねていた。

「鹿島でいうと有三さんとサコが混ざった感じですかね。ヘディングが強くて足下もうまい。言ったらミドルも打てる。そういうところはもっと貪欲に狙ってもいいと思う。周りのことを気にしすぎてパスを出しているところもあるので、もっともっと自分を出してほしいなと思います」

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最終更新:1/14(火) 22:30
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