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トヨタ自動車アンテロープスの馬瓜ステファニー、2020年の飛躍に期待「いろんな人の思いを背負って」

1/14(火) 17:56配信

バスケット・カウント

JX-ENEOSに大敗した後も「勝てないわけじゃない」

文=鈴木健一郎 写真=鈴木栄一


皇后杯のファイナルラウンドでも、圧倒的な強さで優勝まで駆け上がったJX-ENEOSサンフラワーズ。勝ち続けてもなお勝利に貪欲で、ここ数年を見ても大崎佑圭の引退、渡嘉敷来夢のWNBA挑戦、吉田亜沙美の引退と復帰と、主力選手がチームでの活動に100%入り込めない状況がありながらも勝ち続け、その間に若手が台頭している。Wリーグで11連覇、皇后杯はこれで7連覇となったが、その『1強時代』はまだまだ続きそうだ。

そんな『女王』を倒す1番手は、代表経験者も才能ある若手も擁するトヨタ自動車アンテロープスだろう。だが、そのトヨタ自動車は皇后杯の準決勝でJX-ENEOSに48-82と大敗した。

第1クォーターこそインサイドの主導権を明け渡さないタフなディフェンスでJX-ENEOSを苦しめたが、得点が伸びない。我慢比べの展開の中で、先に集中が途切れたのはトヨタ自動車だった。渡嘉敷に連続得点を許したところからディフェンスで踏ん張れなくなり、一気に試合の流れを持っていかれた。

桜花学園から加入して3年目を迎えた馬瓜ステファニーは、ここに来てプレータイムを伸ばして主力の一人に定着しつつある。この試合でもフットワークとウイングスパンを生かし、JX-ENEOSのエース宮澤夕貴にシュートチャンスを与えず、また鋭いヘルプでインサイドのディフェンスも助けた。

「ディフェンスは効いていましたが、守れているのに点が取れないので焦ってしまいました。今までやってきたことを出すだけでいいのに、相手に合わせてしまった部分が多かったと思います」と、ステファニーは試合展開を振り返る。

いまやトヨタ自動車に限らず、選手の大多数がJX-ENEOSの優勝しか見たことがないという状況、どうやれば『女王』を倒せるのか──。それでも、まだ21歳のステファニーはJX-ENEOSをリスペクトしていても恐れてはいない。「結局は気持ちの部分で、勝てないわけじゃないと思っています」と、大敗に終わった試合の直後にもかかわらず淡々と言う。

「負けるかもしれないって自分たちが勝手に思ってしまったり、勝ちたい気持ちが出すぎて前のめりになったり。心のどこかにそういうものがあって、そこに付け込まれるんじゃないかと思います。ここ『あの人に勝ちたい』って思うんじゃなくチームでもっと一つになって戦うことができれば勝てると思っています」

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最終更新:1/14(火) 17:56
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