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高齢者虐待502件、息子による加害が4割弱 福岡県

1/14(火) 11:47配信

西日本新聞

 2018年度に県内で確認された家庭内などでの高齢者への虐待件数は502件(前年度比13件減)で、4年連続で500件を超えたことが、福岡県のまとめで分かった。有料老人ホームなど養介護施設での職員による虐待が22件(同2件増)、家族や親族による虐待は480件(同15件減)確認された。高齢者の増加や介護現場の負担増が背景にあるとみられる。

 養介護施設従事者からの虐待(重複あり)は、暴力などの身体的虐待が16件と最多を占めた。そのほか、暴言などの心理的虐待5件、オムツで放置するなどの性的虐待5件、夜中にナースコールを切ったり、汚染されたシーツを交換しなかったりする介護・世話の放棄4件、現金着服などの経済的虐待2件があった。市町村がそれぞれの施設に指導や改善計画の提出を求める措置を行ったという。

 家族や親族から虐待を受けた高齢者は計492人。虐待内容(重複あり)では身体的虐待が7割以上を占め、心理的虐待、経済的虐待、介護放棄、性的虐待-と続いた。

 虐待者の4割弱が息子で、次いで夫、娘-の順で、8割以上で虐待者と被虐待者が同居。虐待された高齢者の85%は要介護認定を受けており、約8割は女性。

 自治体への相談・通報件数は930件(前年度比34件増)。相談・通報したのは、介護支援専門員(ケアマネジャー)が39・0%と最も多く、家族・親族11・3%、市町村行政職員8・6%。相談を受けた市町村が、高齢者虐待防止法に基づく立ち入り調査を行った事例は5件。高齢者を医療機関などに一時避難させ、加害者と引き離した事例は205件(30・9%)あった。(豊福幸子)

最終更新:1/14(火) 11:47
西日本新聞

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