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元引きこもり45歳男性が定時制高卒業へ 文化祭で主役「就職、結婚したい」

1/14(火) 21:15配信

京都新聞

 不登校や引きこもりを経験しながら30代後半から夜間中学で学び直し、現在は京都市中京区の朱雀高定時制に4年生として通う男性がいる。今春に卒業予定で「周回遅れだが、ようやくスタートラインに立てた。人生はこれから。諦めずに就職を実現させ、両親を安心させたい」と意気込んでいる。

【画像】引きこもりの人の年齢と期間

 廣田光輝さん(45)=山科区。小学6年の2学期初日、通学途中に急に吐き気がして学校に行けなくなった。原因は分からず、それ以来不登校になった。中学校は1日も登校できず、外出先の理髪店で体調が悪くなったのを機に自宅からも出られなくなり、引きこもりになった。
 20歳の時、テレビアニメにはまり、原作の漫画を買いに書店に走った。体調に異変はなく、外出できるようになった。ただ、働くことが考えられず、時折登山や旅行をしながら実家で暮らした。30代後半、母親が病気になり「これ以上心配を掛けたくない」と決意。学び直しのため、38歳で夜間中学の洛友中(下京区)に入学し、卒業後は朱雀高定時制に入った。
 授業について「教わったことが、自分のものになるのがうれしい」と語る。友人もでき、東京の修学旅行も経験した。11月にあった文化祭の演劇では主役を務め、担任の竹本裕一教諭は「堂々と演じ、積極性も出てきた」と評価する。
 廣田さんは「過去に家の洗面台を蹴ったこともあったが、最終的には心配してくれた親を苦しませてはいけないという気持ちが湧いた。就職して一人前。そして結婚して両親に孫を抱かせてあげたい」と前を見据える。

最終更新:1/14(火) 23:42
京都新聞

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