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【比較】トヨタGRヤリスとノーマル・ヤリス どう違うのか ライバルは存在する? 検証

1/14(火) 18:50配信

AUTOCAR JAPAN

標準モデルの「強化版」ではない理由

text:Wataru Shimizudani(清水谷 渉)

1月10日、東京オートサロン2020の会場でトヨタは新型車「GRヤリス」を世界初公開した。

【写真】GRヤリス/ヤリスWRC/標準のヤリス どう違う?【比べる】 (65枚)

開発には、トヨタがWRC(世界ラリー選手権)でコラボレーションしているTMR(トミ・マキネン・レーシング)が携わっている。

本来ならば、GRヤリスは2019年11月のWRC最終戦であるラリー・オーストラリアにおいて発表されるはずだった。

だが、開催地のオーストラリア東部ニューサウスウェールズ州で大規模な森林火災が発生したためにラリーは中止。

日本のファンにとっては実車を間近に見る機会を与えられたわけだから、オーストラリアの人には申し訳ないが、むしろありがたかったかもしれない。

以前から「ヤリスGR-4」などと呼ばれ、その登場が心待ちにされていたGRヤリス。成り立ちは、いわゆる「ホットバージョン」とか「スポーツグレード」などと呼ばれるものとは、まったく違う。

一見、ノーマルのヤリスを3ドアにしてワイドボディ化し、パワフルなターボエンジンを搭載して、4WDと組み合わせた……と思われがちだが、開発の発想から異なる。

では、その違いをみていくことにしよう。

GRヤリス/ノーマルのヤリス、どこが違う?

■ボディサイズの違い

ノーマルの新型ヤリスは、ヨーロッパ仕様も含めて全車5ドアになった。

だが、GRヤリスは3ドアのみ。走行性能や空力性能の向上を考えたワイドボディの外寸は、全長3995×全幅1805×全高1460mm。

ちなみにノーマルのヤリスは全長3940×全幅1695×全高1500mmだから、ノーマルより55mm長く110mm幅広く40mm低い。

全体のデザインやシルエットは共通だが、とくにワイドボディにより広げられたリアのトレッドは、トヨタ86よりも広くなっている。

■パワートレインの違い

パワートレインも、まったくの別もの。G16E-GTS型と名づけられたエンジンは気筒数こそ同じ直列3気筒だが、1618ccの排気量で大容量インタークーラー付きターボを装着し、社内測定値だが最高出力は200kW(272ps)、最大トルクは370Nm(37.7kg-m)と、1.6Lとしては驚異的なパワースペックを発生する。

これを多板クラッチによる前後駆動力可変システムを採用した新開発のスポーツ4WDシステム「GR-FOUR」によって4輪を駆動する。

組み合わされるミッションは6速マニュアルのiMT(インテリジェント・マニュアル・トランスミッション)のみだ。

■シャシーの違い

シャシーはTNGAだが、ノーマルのヤリスとは異なるスポーツ4WDプラットフォーム。アッパーボディには、エンジンフード/トランクリッド/ドアパネルにアルミ素材を、ルーフパネルにはCFRP(炭素繊維強化プラスティック)を採用するなど、徹底的な軽量化が図られ、車重は1280kg。

ノーマルのヤリスはFFのハイブリッドGで1170kgだから、4WDシステムを組み込んで剛性を強化された車体が100kgあまりの増量で仕上げられたのは、たいしたもの。

GRヤリスは、まさに「ヤリスの皮をかぶったモンスター」といっても過言ではないだろう。

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最終更新:1/14(火) 18:50
AUTOCAR JAPAN

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