ここから本文です

19年はBRICs4カ国で最低パフォーマンスだったインド株、20年の復調に期待

1/15(水) 17:35配信

モーニングスター

 これからのアジア経済のけん引役として期待されるインドの経済が低迷している。19年7-9月期まで6四半期連続で経済成長が鈍化している。景気浮揚を目的に政策金利の引き下げが続いているが、先日13日に発表された19年12月のCPI(消費者物価指数)は市場の大方の予想を大幅に上回る前年同月比+7.35%を記録。利下げもままならない状況になってきた。今後のインド経済を、どのように考えればよいのか、インド株ファンドを運用する各社の運用報告書から展望した。

 19年の年間騰落率を調べると、S&P500(円ベース)が28.49%上昇したアメリカ市場に対し、MSCIロシア(配当込み、円ベース)は54.34%、MSCIブラジル(同)が29.52%、MSCI中国(同)が23.82%だったものの、MSCIインド(同)は8.77%と、BRICs4カ国の中で目立って低調なパフォーマンスだった。

◆7~8%成長が19年には5%台に鈍化

 19年のインド株式市場の低迷は、インド経済の急減速の影響だ。18年4-6月にはGDP成長率が8%だったインド経済は、19年4-6月期には5%成長に減速。この水準は13年1-3月期以来、6年ぶりの低成長になった。さらに、7-9月期は4.5%と一段と鈍化した。14年に発足した現在のモディ政権が推し進める経済政策によって、14年のGDP成長率が7.41%と高い成長を実現して以来、15年は8.0%、16年は8.17%、17年は7.17%、18年は6.81%と高い成長率を維持してきたが、19年に失速しているようにみえる。

 鈍化した成長率を浮揚させようとインド政府は19年7月に景気刺激策を発表。海外投資家へのキャピタルゲイン税の増税を撤回、公営銀行への公的資金の投入、自動車や住宅の新規取得を促す優遇措置などを実施。9月には法人税率を引き下げた。さらに、利下げによって経済の活性化を促している。インドの政策金利は、18年12月の6.5%が19年2月に6.25%に引き下げられて以来、2カ月おきに5回連続で引き下げられ、19年10月には5.15%になった。

1/3ページ

最終更新:1/16(木) 17:41
モーニングスター

こんな記事も読まれています

あなたにおすすめの記事

Yahoo! JAPAN 特設ページ