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「2020年、石油需要は供給を超える」トヨタCEOの予想は外れたけど…

1/15(水) 19:30配信

ギズモード・ジャパン

ピークオイルを迎える前に、温暖化の影響がマックスなんですけど…。

北米トヨタのCEOであるJim Lentz氏が、2020年までに世界はピークオイル(石油の需要が供給を上回る)を迎えると予測したのが2009年のこと。正式に2020年を迎えたことですし、ちょっとここで彼の「予言」が当たっていたかどうかを検証したいと思います。

ピークオイル予想はことごとくハズレ

Lentz氏は2009年11月17日にカリフォルニア州サンフランシスコで開催された「Commonwealth Club of California」でこう述べていました。

石油価格が上昇するのは疑問の余地がありません。未来のエネルギーを予測するモデルでは、2010年代の終わりにピークオイルを迎えることになりそうです。それが2017年になるか2020年になるかはわかりませんが、だいたいそのあたりになるでしょう。

Lentz氏は天然ガスのピークが2050年頃になる可能性が高いとしたうえで、他の燃料へのシフトがトヨタの挑戦になり、燃料セル車についてはまだ遠い道のりだと語っていました。

「10~12年しか時間は残されていない」という見方を示したLentzでしたが、ご存知のとおりピークオイルはまだ訪れていません。2010年には1バレル82.54ドルに達した原油価格(インフレ補正後)も、それ以降は下落し、2019年には46.25ドルまで下がりました。

今ではピークオイルの話題を耳にしなくなりました。どうしてかというと、私たちは埋まっている石油を見つけるのがとにかくうまくなったんですよ。フラッキング(水圧破砕法)のように、届くはずのなかった場所を掘り尽くす技術まで身につけましたしね。

ピークオイルが来ても来なくても、地球が住めない環境になるまで、化石燃料の採掘を続けることでしょう。

20世紀に話を戻すと、多くの人たちがピークオイルのコンセプトについて躍起になって語っていました。1909年には、25~30年分しか石油は残っていないと言われ、その後もそういう主張が度々繰り返されてきました。

・「地質学者によるとアメリカの石油は10年以内に枯渇する可能性も」(1966年8月3日|Brandon Sun)

・「アメリカ国内の原油は20年以内になくなる。政治次第で国外産の原油も残りは40~50年」(1972年5月|Bulletin of the Atomic Scientists)

・「不運なことに、原油生産は2020年までにピークを迎え、それ以降は減産へ向かう」(1996年|ノーベル化学賞受賞者Richard Smalley氏)

・「世界の石油供給量は早ければ2010年にピークを迎え、減少し始める。原油価格は急上昇し、経済悪化につながると石油化学専門家グループ」(2002年5月25日|Index Journal)

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最終更新:1/15(水) 19:30
ギズモード・ジャパン

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