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発展目覚ましいアジア諸国と日本、この10年の決定的な違い

1/15(水) 10:10配信

ITmedia ビジネスオンライン

 いろいろな国を放浪していると、さまざまな文化や考え方に触れるため、どうしても日本と比べてしまいます。「日本人がお酌をするのはなぜか」と聞かれて調べてみたり、「日本人は駅のホームで別れ際に頭を何度もぴょこぴょこと下げるがあれは何の意味があるのか(おもに宴会後のサラリーマンのことを指している)」、同じく「別れ際に車が見えなくなるまで外で立っているのはなんなのか」など、さまざまなことを聞かれます。

同じ国(この写真ではベトナム)からで別々の組織からの参加者が議論しながら課題に取り組んでいる

 価値観の違いはこんなところにも。マレーシアの友人に紅葉の写真を見せたときに「葉っぱの写真なんか撮って何が楽しいの?」と聞かれたのですが、彼にしてみると、一年中暖かく自然が色とりどりなのは当たり前で、日本の秋独特の色づきには何の感慨もないようでした(けれども当人が日本に来たときに新宿御苑に連れて行き、秋の紅葉をみせたところしっかりと感動していた、という後日談があります)。

 これはあくまで一例ですが、日本では当たり前のことが海外の人には不思議に思える、ということによく遭遇し続け、どこの国の人にも通用するように意識して行動するようになっていった気がします。そうこうしていると、だんだんと日本人的な感覚を失っていく自分に気づきます。最近は、日本社会の常識を守りつづけることはほぼ諦めています。「宴会の締めのあいさつもできないのか」と笑われることがありますが、知らないものは知らないし、昔ながらのやり方を踏襲しなければならない必要性も感じません。定型的な対応が必要なのであれば、それができる人に頼んでほしいです。

トレーニングをするようになって自分が得られたもの

 前置きが長くなりましたが、今回はセキュリティ技術者向けのハンズオントレーニングや、管理者向けの机上演習の実施経験から感じたことをご紹介します。

 私のこれまでのキャリアの中で、セキュリティのトレーニングを多く行ってきました。2007年頃から、主に海外のセキュリティ技術者向けのハンズオントレーニングや演習を行ってきました。

 当時の私はロクに英語もしゃべれなかったのですが、月曜から金曜、朝9時から夕方5時まで、英語でトレーニングをし続けました。助けてくれる日本人はおらず、講義資料の作成も説明も質問も全部自分で対応しなければなりません。そういうセルフスパルタ英語教育を続けていたら、いつの間にか仕事で困らない程度には英語が話せるようになりました。初期のトレーニング受講者はすこぶるヘタクソな英語で付き合うのも大変だったろうによく5日間も耐えてくれたと感謝しています(当時の参加者に今でも会うことがありますが、笑い話のネタにされます)。

 こういったトレーニングは、どこかの国の政府機関に依頼されて実施する場合もあれば、国際的なセキュリティカンファレンス会場の一室で行う場合もあります。ハンズオントレーニングの場合には日本から機材を持って行ったり、現地で借りたりしますが、ネットワークの敷設からセットアップした環境の確認などいろいろ手間がかかります。セキュリティの技術研修になりますので、会場のネットワークのセキュリティ対策機器によって外部との通信が遮断されてしまったりすることもよくあります。このため早めに現地入りして調査するのですが、昨日大丈夫だった通信が今日になったらダメになったということもしばしばあるので、ネットワークを使う場合の環境準備はいつもヒヤヒヤしています。

 ハンズオントレーニングを始めた頃は、課題を出して一人一人にそれを解いてもらう方式でやっていました。さまざまな手法を試してみましたが、その中でも特に記憶に残っているのは日本の塾のように回答が分かったら紙に書いて、前に持ってきてもらい、○×をつける方式を試みたところ、「これは日本ではよくあるやり方なのか?」と聞かれたことです。これもまた、日本独自の方式なのかと思った記憶があります。今ではオンライン回答フォームを用意してそこに記入してもらうようにしています。

 こういった形であちこちでトレーニングをやると、さまざまなトラブルも経験しますので失敗しない環境構築をする能力や土壇場でなんとかする能力、トレーニング自体の運営ノウハウなどさまざまなスキルが身につきます。最近は仕事として技術的なことを担当する機会はめっきり減りましたが、普段からトレーニングの環境構築などをしていることでリハビリにもなるし新しい技術に触れる機会も少なくありません。

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最終更新:1/15(水) 10:10
ITmedia ビジネスオンライン

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