ここから本文です

【医師に聞く】ほくろが大きくなってきたら、どうしたらいい?がんの可能性は?

1/15(水) 19:32配信

Medical DOC

いつの間にか、ほくろが増えたり大きくなったりして、驚いた経験はありませんか? 大きくなるほくろは、がんの可能性があると聞くこともあり、心配な方も多いはずです。なぜほくろが大きくなるのか、また大きくなったらどうしたらいいのか、取りたい場合の対応策も含めて、つちやファミリークリニック副院長の皮膚科医、土屋佳奈先生にお伺いをしました。

[この記事は、Medical DOC医療アドバイザーにより医療情報の信憑性について確認後に公開しております]

【この記事の監修医師】
土屋佳奈先生(つちやファミリークリニック副院長)
東京医科大学卒業後、東京女子医科大学皮膚科に入局。JR東京総合病院勤務を経て、つちやファミリークリニックの前身となる父親のクリニック・尾泉医院にて皮膚科診療を開始。ご主人が院長に就任し、クリニック名を変更して、現職となる。生まれ育った街で皮膚のかかりつけ医として、赤ちゃんの肌トラブルから、美容の相談まで幅広く担当している。日本皮膚科学会認定皮膚科専門医。

見た目は似ている「ほくろ」と「がん」

編集部:
ほくろが大きくなってきたら、どうしたらいいのでしょうか?

土屋先生:
ほくろが大きくなってきた場合は、悪性腫瘍の可能性があります。そのため、まずは悪性腫瘍か良性腫瘍かを確認しなければいけません。良性腫瘍であれば、切除しないといけないわけではありません。

編集部:
悪性腫瘍の場合は切除が必要ですか?

土屋先生:
悪性腫瘍の場合は、切除を行う必要があります。そもそもですが、「ほくろ」というのは通称で、医学用語では「色素性母斑(しきそせいぼはん)」といいます。色素性母斑は、メラニン色素を持つ母斑細胞が異常に繁殖することでできる良性の腫瘍のことをさします。

そのため、悪性の場合は、正確には「ほくろではなかった」ということになります。悪性腫瘍の場合は、主にメラノーマ(悪性黒色腫・皮膚がん)などが考えられます。

編集部:
メラノーマについて教えてください。

土屋先生:
皮膚細胞の基底層にある「色素細胞」が、がん化したものです。発生頻度は60~70代が中心ですが、若い人にもみられます。紫外線がリスク要因となるため、好んで日焼けをしている場合や、屋外での作業が多い仕事の場合は、注意が必要です。

また、進行が早いため、若い人が発症した場合は早期発見がとても大切になります。発生メカニズムなども含めて、明らかになっていないこともあります。

編集部:
メラノーマの場合は手術が必要でしょうか?

土屋先生:
患部を切除することが大切ですので、基本的には手術になります。
メラノーマは、周囲にごく小さな転移があるケースが多いため、明らかにがんと分かる部分から数cmほど広めに切除します。切除の大きさや深さは、がんの進行度によって異なります。

基本的に局所麻酔で対応できる範囲であり、日帰り手術も可能なケースが多いのですが、切り取る部位が大きくて、植皮や皮弁が必要になる場合や、リンパ節の切除(リンパ節郭清)を行う場合などでは入院をすることもあります。進行度や転移がある場合には、手術後に薬物療法などを組み合わせて治療をすることもあります。

1/3ページ

最終更新:1/15(水) 19:32
Medical DOC

こんな記事も読まれています

あなたにおすすめの記事