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ビジャ、日本のスクール事業で描く壮大な夢「私が持つアカデミーとクラブを経て、欧州へ」

1/15(水) 6:30配信

REAL SPORTS

元日の天皇杯で最後のタイトルを獲得し、世界中の多くのファンに惜しまれつつ現役を退いたダビド・ビジャ。海外移籍を経験して選手としての幅が広がり、さまざまな出会いと学びがあったという。そんな彼が日本で選手育成のアカデミー事業を展開する準備中なのをご存知だろうか?

謙虚な人柄でありながら、環境が変わっても常に結果を出し続けた貪欲さ、各国を渡り歩いたグローバル性を併せ持つビジャがたどり着いた“第二の天職”、自身の事業「DV7 SOCCER ACADEMY」について熱い想いを語り尽くす。

(インタビュー・構成=小澤一郎、撮影=齋藤友也、写真提供=DV7 SOCCER ACADEMY)

プレーして、この国のポテンシャルに確信を持てた

ーーご自身が経営されている「DV7 SOCCER ACADEMY」についてお聞きします。どういうプロジェクトなのでしょうか?

ビジャ:DV7は、サッカー選手育成のグローバル・プラットフォームです。前提にあるコンセプトは、小学生のスクールを活動の土台として、プロサッカー選手を目指す子どもたち、若い選手たちのキャリアをスタートからプロとして成功するまでサポートすることです。またサッカーを通して選手の人としての成長を手助けします。すでに多くの都市でアカデミーを開校していますが、開校にあたってその国にあるポテンシャル、選手のタレント性をよく見極めていますのでうまくいっていると考えています。

 私自身の関わりとしては、現役選手の期間は異なる国のスクールに頻繁に顔を出すようなことができませんでしたが、引退したあとはその時間も持てるでしょうし、新たな土地での開校プロジェクトに直接的に携わることもできるでしょう。

 新たな展開国の一つが日本です。日本でスクールを立ち上げる理由は、私が選手としてプレーしてみて、この国のサッカーのポテンシャルに確信を持てたからです。プロサッカー選手のみならず、アマチュアの選手、子どもたちにもタレントが多く、スペインとひけをとらないほど、サッカーに対して情熱的だと感じました。まずは今年の4月に関東圏で、小学生世代のDV7スクールを開校する予定です。

ーー現時点ではどのくらいの国、都市でスクールを持っているのですか?

ビジャ:現時点では世界6カ国、7都市にあります。ヨーロッパはスペインのアストゥリアス州、北米にはアメリカのクイーンズ、サンディエゴ、カナダのバンクーバー、中米にはプエルトリコ、ドミニカ共和国のサント・ドミンゴ、アジアは香港です。

ーープエルトリコ、ドミニカ共和国で開校されている理由は?

ビジャ:すでに説明したように新規国への展開にあたっては入念にリサーチをします。中でもその国が持つサッカーの発展性、ポテンシャルを重視しています。我々のプロジェクトではスクール事業を通して子どもたちにサッカーを楽しんでもらうことのみならず、プロ選手を育成することも目的としていますので、その国にどの程度のタレントがいるかを知ることは大切です。

 もう一つは事業を展開する国におけるローカルパートナーの存在です。タレント性、発展性、ローカルパートナーがこのプロジェクトの3つのキーファークターとなります。

 その3要素があるからこそ、日本での開校を決めました。引退後はもう少しプロジェクトの展開をスピードアップすることになると思います。各地のスクールを少なくとも年に1回は訪問して、すべての子どもたちを指導したいと考えてきました。ただ私の名前がビジネスに使われているだけでは嫌なのです。2020年はまず日本での開校をきっかけとして他の国での開校、展開に注力しています。

ーーDV7のプロジェクトのスタートはご自身の故郷、スペインのアストゥリアス州からだったのでしょうか?

ビジャ:いいえ。プエルトリコが最初です。プロジェクトの始まりはもちろん、それよりもっと前のことで、自分のビジネスパートナーでありエージェントも務めてくれているビクトール・オニャーテと、引退後のプランを相談していた時にアイデアとして出てきたものです。私がバルサ(FCバルセロナ)でプレーしていた時のことですね。その時から引退後は選手の育成事業に関わりたいと考えていました。選手として得た経験を子どもたちに還元したいと常々考えてきましたし、私自身の街クラブからスタートしたキャリア、経験からしても、サッカーを始めたばかりの子どもたちのスクール事業こそがふさわしい場所になると感じていました。

 プエルトリコが初開校となった理由は、私がMLS(メジャーリーグサッカー)でプレーしていた時からオフシーズンは子どもたち向けのクリニックやキャンプなどの事業に関わっていた関係で、プエルトリコに招待していただくことがありました。そこで見た子どもたちの可能性と、国としてのサッカーの発展性に興味を持ったことがきっかけです。今は世界7都市で展開していますが、私の地元アストゥリアス州でも早い時期にスクールを立ち上げました。DV7のプロジェクトを始めてから3年が経ちますが、ここまでのプロセスにはとても満足しています。

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最終更新:1/15(水) 13:05
REAL SPORTS

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