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姉は全てで開拓者? 塾なしで第一志望合格の弟に思う 「良くも悪くもお手本がいるのは心強い」

1/15(水) 7:04配信

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「姉はなぜか損していると思うんです」。フリーライターの松永怜さんは、受験のプロセスと結果で、姉弟の明暗を体験しました。姉の失敗は弟のためのお手本なの?と問いかけます。「お姉ちゃんだから頑張らないと…!」と思うのは、姉の勝手な責任感なのでしょうか? 要領の良い下の子は、甘え上手の世渡り上手。怒られ役は姉ばかり。みなさんはどう思いますか?

目覚まし時計なしで起きる弟

「長女って損してる?」

私には5つ下の弟がいますが、時々そんな気持ちになるんです。

そもそも我々姉弟は、性格がまるで似ていない。

私はどちらかというと子どもの頃から元気で活発なタイプ。良く言えば素直。悪く言えば不器用で真っ直ぐな分、親とぶつかることも時々ありました。

一方弟は、真面目で冷静沈着。私の記憶にある限り、我儘を言ったり、駄々をこねて親を困らせるような光景をほぼ見たことがありません。

朝が弱く、親に何度起こされても一向に目覚めず、しまいには「なんで起こしてくれなかったの!」と親に八つ当たりをする私とは正反対。弟は目覚まし時計がなくとも時間通りに起き、布団をきれいに整え、ちゃんと朝ご飯を食べてから学校に行くような子どもでした。

性格こそ違う二人ですが、子ども時代の5歳差は意外と大きい。こんな私でも、姉としての使命を感じることは時々あって、たとえば家族で外出するときは、彼が走り回ってどこか行ってしまわないか注意を払い、またあるときは、退屈そうにしていたら一緒に遊んでみたり。それなりにお世話をしていた自負はあります。

姉は全てにおいて開拓者だ

しかしです。姉はなぜか損していると思うんです。

たとえば受験。正直、私は高校受験に失敗した。

微妙に教育熱心だった母親が、ひそかにガッカリしている光景を今でも覚えている。小学生から家庭教師がつき、週に3回塾にも通っていた。しかし、そもそもの自分自身の勉強の仕方を間違えていて、思うような結果を出せなかった。あの時もっと誰かに相談すればよかった。あの模試でもっと良い結果が残せたら、もっと偏った勉強でなく効率よくやっていたら、もっと、もっと…。

周りの友人たちが新調した制服を身にまとい、誇らしい表情で新しい門出を祝う中、初めて桜が舞う姿は切ないのだなと思った。

しかし弟の受験に関しては、私の失敗体験を直に見ている。何より親自身も2回目となれば慣れていて、家の空気もさして緊迫ムードにならない。塾も家庭教師もつかずに第一志望の学校に難なく入学。反面教師でもいい。良くも悪くもお手本がいるのは心強いのでは。

その後、高校性や社会人になっても小言が入るのは私のみだ。バイトを始めても「勤務時間が終わっているのに帰宅が遅い」と言われ、携帯電話や自宅の合鍵を持つタイミングでも、矢面に立つのはまずは私。1人暮らしを提案したときも、案の定母親と揉めたことで面倒になり、実際に家を出たのはそれから数年後だ。もちろん男女差があるのは百も承知。私も何でも勝手に決めすぎるし、やり方が直球過ぎる。しかし弟に関しては一切のトラブルもなくことがすんだ。毎回毎回、姉ばかりどうしてもこうも怒られる?そもそも、姉は全てにおいて、開拓者であると思うのです…!

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最終更新:1/15(水) 20:21
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