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やめろと言われてもやめない人に。「危険を知らせるヘッドフォン」の開発が進行中

1/15(水) 17:30配信

GetNavi web

近年問題視されているのが、ヘッドフォンやスマートフォンを使ったまま自転車に乗ったり歩いたりすること。スマホで音楽を聴きながら自転車に乗ったら交通事故を起こしてしまったというケースもありますよね。周囲の環境音が聞こえるイヤフォンやヘッドフォンも販売されていますが、歩きスマホは横行しており、警察などがそれらの危険性を訴えています。そんな状況を変えるために開発されているのが、周囲の危険を知らせてくれるヘッドフォンです。

日本では年々、自転車事故の件数は減ってきていますが、自転車と歩行者の事故の割合は増加中。そのなかではヘッドフォンやスマホを使いながら自転車を運転した結果、歩行者と衝突を起こしてしまうケースも少なくないと思われます。イヤホンで音楽を聴きながら自転車に乗り、歩行者とぶつかって相手が死亡してしまった事件のことを聞いたことがある人も多いでしょう。

そんな歩きスマホや聴き歩きの危険性が問題視されているのは日本にとどまりません。アメリカの調査で、ヘッドフォンをつけていることが原因で起きた2010~2011年の事故件数が、2004~2005年の約3倍になっていることも発表されています。

そこで、ますます開発の必要性が高まっているのが、周囲の危険を知らせてくれるヘッドフォンです。アメリカのコロンビア大学の研究チームは、アメリカ国立科学財団から120万ドル(約1億3000万円)の資金援助を受けて、クルマのエンジン音やクラクションを拾って、危険を警告するヘッドフォンを開発しました。

彼らが作ったヘッドフォンには、極小サイズのマイクと、近づいてくるクルマの音などを検出するシグナルプロセッサーが内蔵されています。機械学習可能なスマホアプリと連携させることで、マイクが拾った音から街中にある100種類ほどの音を判別。そしてユーザーに危険がせまっているときは、すぐに警告音を鳴らすというシステムです。

現在は研究室内での実証実験のほか、ニューヨークの街中での実験も行っており、その後一般企業にこの技術が提供され、商品化される予定だそうです。

スマホやヘッドフォンを使うときはルールやマナーを守りたいもの。このようなテクノロジーに頼らざるを得なくなってしまっていること自体が嘆かわしいことかもしれませんが、このような科学技術が人の命を守るだけでなく、これをきっかけに「自分の命を守る」「他人に迷惑をかけない」という意識が高まることにも期待したいと思います。

佐藤まきこ

最終更新:1/15(水) 17:30
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