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人情派指揮官、伊佐勉「普通にサラリーマンをして、趣味のバスケをシニアでやっていた」かもしれない男が日本一に

1/15(水) 12:13配信

バスケット・カウント

大胆なスタイル変更は『サクレ引退』がきっかけ

文=鈴木栄一 写真=鈴木栄一、B.LEAGUE


令和最初の天皇杯チャンピオンに輝いたのはサンロッカーズ渋谷だった。過去2シーズン、勝率5割以下でチャンピオンシップ出場を逃すなどチームは低迷していたが、昨年夏にチームの半数以上を入れ替える大改革を実行。そして、積極的な選手交代による激しいプレッシャーディフェンスを仕掛けるアップテンポなスタイルを採用したことが功を奏し、開幕から9勝2敗とスタートダッシュに成功。激戦の東地区にあって、ここまでリーグ上位の成績をキープしている。そのパフォーマンスを天皇杯にも持ち込み、頂点に立った。

このチーム改革を主導したのは指揮官の伊佐勉だ。アシスタントコーチ、ヘッドコーチとして琉球ゴールデンキングスにチーム創設の2007年から在籍した伊佐だが、Bリーグ初年度の終了後に琉球を離れる。そして2017-18シーズンにアシスタントコーチとしてSR渋谷に加入すると、翌シーズン途中にヘッドコーチへと昇格し、今シーズンも続投となった。

SR渋谷の復活の原動力となった現在のスタイルは、実は伊佐が当初から計画していたものではない。7月末に発表されたロバート・サクレの引退が契機だったと伊佐は明かす。

「サクレが引退したことで、バスケットボールを変えようと思ったのがきっかけです。サクレがいたら、あれだけのタレントなので彼を中心にします。そうなったら彼の持ち味を生かす意味で、今のスタイルとは違っていたと思います。今のスタイルを実行できる選手に来てもらい、メンバーが揃いました。夏からこのバスケットを注入して今も積み上げています」

サクレは長らくSR渋谷の中心選手であり、チームの顔だった。引退を決断したのはオフ期間中とはいえ、彼を中心に据える構想だったのだから、編成をやり直すのは大きな出遅れとなる。それでもまさに『ピンチはチャンス』で、伊佐はアップテンポなスタイルの導入を決断。フロントが指揮官の期待に応えるメンバー編成に成功したことで、躍進へと繋がった。

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最終更新:1/15(水) 12:13
バスケット・カウント

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