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“今井麻美 Winter LIVE「Flow of time」”東京公演リポート。声優20周年、歌手10周年のメモリアルイヤーを沼倉愛美さんと締めくくり!

1/16(木) 19:02配信

ファミ通.com

文・取材:北埜トゥーン

 声優・歌手として活動する、今井麻美さんのライブ“今井麻美 Winter LIVE「Flow of time」”東京公演が2019年12月26日に東京・EX THEATER ROPPONGIにて開催された。

 本公演は、歌手活動10周年を記念して発売されたミニアルバム『Flow of time』を引っ提げてのライブツアーとなっており、11月30日に行われた大阪公演に続き、今井さんのこれまでの活動を振り返るように新旧さまざまな楽曲が披露された。

 さらに、スペシャルゲストとして沼倉愛美さんも出演するなど、声優活動20周年、歌手活動10周年のメモリアルイヤーの締めくくりにふさわしい盛り上がりとなった、ライブの模様をお届けする。


 ライブは、今井さんが声優を目指し始めたころのキラキラした青春時代をイメージに作られた『アドレッセンスの丘』、歌手活動の原点とも言える『The Azure~碧の記憶~』という、声優&歌手活動それぞれの始まりを象徴とするような2曲で幕を開けた。


※『The Azure~碧の記憶~』は、“歌手・今井麻美”として最初に歌唱した楽曲のひとつ。


 つぎに披露されたのは、100曲以上ある今井さんの楽曲の中でも珍しい、かわいい曲調の『Strawberry ~甘く切ない涙~』。同曲の歌唱前には靴を脱ぎ、イントロから飛んだり、跳ねたり、元気溢れるパフォーマンスで観客を魅了した。続いて、ステージ上のスクリーンに満天の星空が映し出される幻想的な雰囲気の中で、『満天星』をときにやさしく、ときに力強く歌い上げる。


 そして、ここでスペシャルゲストの沼倉愛美さんがステージに登場。今井さんによると、今回は記念が重なったライブということもあり、いままで活動してきた中で、「ありがとうの気持ちを伝えたい人をゲストに呼びたい」という思いがあったそう。そこで、東京公演では“(今井麻美が)ありがとうを伝えたい声優グランプリ”の準グランプリに輝いた沼倉さんにオファーしたとのこと(ちなみに大阪公演では、グランプリの中村繪里子さんからのビデオメッセージが上映されていた)。

 トークタイムに入ると、初めて会ったときの印象について、今井さんが「キリッとしていて、美人で、何でもできて、“最近の若い子はすごいなぁ”と思っていたのをよく覚えています」と当時を振り返りつつ、じつは沼倉さんが動揺していたとしても、動じてないように振舞っていたことに、ほかの誰よりも早く気付いていたことをうれしそうに報告していた。

 対して、沼倉さんは今井さんの第一印象を「すごくきれいなお姉さん」と語った。2ヵ月後にゲスト出演するラジオの収録を見学に行ったときが初対面で、軽快なトークや歌う姿を見て、「私も2ヵ月後にここに入るのか……」と心配だったとのこと。なお、今井さんによると、そのときも沼倉さんは平静を装っていたそう。

 また、今井さんはとくに印象に残っている出来事として、いっしょに出演していたとあるライブで、へこたれそうになっていたときに、沼倉さんの言葉とパフォーマンスに元気をもらったという、ふたりの絆の強さを感じさせるエピソードを披露しながら、「ぬーさん(※沼倉さんの愛称)がいなかったら、いまの私はここにいないという想いを込めて、準グランプリです」と感謝の気持ちを伝えた。

 さらに、衣装が双子コーデであることにも触れる。今井さんが一着目の衣装として着ていたのは、アニメロサマーライブ2019や『Flow of time』のジャケット撮影でも使用されたという白のドレス。今井さんは、このドレスがかなり気に入ったそうで、色違いの黒も購入したものの、まだ一度も袖を通していなかったため、沼倉さんに着てもらったとのこと。

※アニメロサマーライブ2019のリポートはこちら。
“アニサマ2019”1日目リポート――鈴木雅之『め組のひと』、氷川きよし『TOUGH BOY』、如月千早(声:今井麻美)『蒼い鳥』など、多彩なラインアップに会場中が熱狂!
https://www.famitsu.com/news/201908/30182317.html
“アニサマ2019”3日目リポート--『けいおん!』放課後ティータイムのサプライズ登場、JAM Project『SKILL』、藍井エイル『IGNITE』に約3万人の大歓声が響き渡る!
https://www.famitsu.com/news/201909/01182415.html

 まだまだ話は尽きない様子だったが、時間も限られているということでライブコーナーへ。今井さんと沼倉さんのスペシャルコラボで披露されたのは、なんと、映画『機動戦士ガンダムF91』のテーマ曲『ETERNAL WIND~ほほえみは光る風の中~』。予想外の選曲に客席から驚きの声が上がる中、ふたりは伸びやかな歌声と絶妙なハーモニーを会場に響かせた。ちなみに、同曲はふたりにとって想い入れのある曲をいっしょに歌いたいという理由で選ばれたそう(沼倉さんはデビュー作のオーディションで同曲を歌唱。今井さんは初めて隣の県まで見に行った映画が『機動戦士ガンダムF91』だった)。


 今井さんが衣装チェンジのため一旦退場すると、沼倉さんは、2010年開催の1stライブのころから観客として見ていた今井さんのライブに自身が出演していることについて、「不思議な感覚」と心境を明かした。さらに、そんな今井さんから感謝の気持ちを伝えられ「今日は本当に特別。私の人生の中で」と想いを語っていた。

※1stライブのリポートはこちら(※古い記事のためPCからのみご覧いただけます)
豊富な写真とMCでライブを再現! 詳細リポートでお届けする今井麻美1stライブ『COLOR SANCTUARY』

 雪の女王(※沼倉さん談)のような衣装に着替えた今井さんがステージ登場すると、再びライブパートへ。披露されたのは、今井さんが歌手活動でこれまで歌ってきた楽曲の中から、沼倉さんが「私の気持ちにピッタリだと思って選ばせていただきました」と語る『たからもの』。ふたりはその瞬間をとにかく楽しむように笑顔で歌い上げた。


 ゲストパートが終わり、「ここからは怒涛にいく」と宣言した今井さん。ミニアルバム『Flow of time』収録曲の中で唯一のアップテンポな楽曲である『Carve out』では、その言葉を体現とするようにパワフルなパフォーマンスを魅せた。そのまま『Precious Sounds ~風が残していった~』、『Rain ~手のひらのアンブレラ~』、『COLOR SANCTUARY - Bossa Nova -』を連続で披露。

 その後のMCは、たまちゃんことピアノの花岡環さんに衣装を直してもらおうとしたり、(けっきょく、ステージ裏でメイクさんに直してもらうことになり)衣装を直している間、バンドメンバーに即興の演奏をお願いしたり、自由な展開に。


 つぎに披露されたのは『孤独な銀河』。歌唱前に「不安だったアーティスト活動を象徴しているような曲になったんじゃないのかなと思います」と楽曲の印象を語りながら、力強い歌声を響かせた。続く、『Made in You!』では、作詞を担当した今井さんの大学時代からの親友であり、フリーアナウンサーでもある池田めぐみさんとの思い出を振り返るように表情豊かに歌い上げる。

 さらに『カンパネラ』をしっとりと、『朝焼けのスターマイン』を情感たっぷりに歌唱した。MCでは、2019年について「3ヵ月以上前のことは一昨年くらいのことに感じる」と打ち明けるも、「そこまでではない」とファンには理解してもらえず。しかし、今井さんはファンだからといって、全部を受け入れるのではなく、しっかりと否定してくれることに対して、「私は嫌いじゃない」と満足気な表情を見せていた。

 ライブも終わりに向けてラストスパート。ピアノの花岡さんとのふたりきりでの『回帰線』では、ピアノのやさしい音色と今井さんの力強い歌声が会場に響き渡った。疾走感溢れる爽やかな『Believe in Sky』を歌い上げた後には、爽やかさとは真逆のダークな雰囲気が漂う『化身』(『コープスパーティー BLOOD DRIVE』オープニングテーマ)にノンストップで突入。フルで披露されるのは久しぶりとなる同曲を今井さんは全身全霊の力を込めるように絶唱した。


 MCでは、声優としてだけではなく歌手としても関りの深い『コープスパーティー』シリーズについて、「アーティストとしていくつか楽曲を歌わせていただいた後に、自分らしさとは何かというのを見つけたのが、『コープスパーティー』……」と言いかけて、「『コープスパーティー』で自分らしさを見つけてよかったのか?」と自問自答する一幕も。しかし、最終的には「でも、間違いなくそうだと思います。『コープスパーティー』の楽曲は私にとって大切な曲です」と想いを語った。ちなみに『化身』は、体調がいいときじゃないと歌わないランキングの第3位とのこと。

 そして、今井さん自身が作詞を担当し、そのときに思った気持ちを感じられるままに歌詞に込めたという『Flow of time』をやさしく歌い上げ、ステージを一旦後にした。

※『Flow of time』の制作エピソードの詳細は以下の記事をチェック
今井麻美さん歌手活動10周年記念ミニアルバム『Flow of time』インタビュー。「私を象徴するような楽曲が集まったミニアルバムになったと思います」
https://www.famitsu.com/news/201912/21189478.html



 バンドメンバーによる『Epilogue ‐instrumental‐』の演奏に続いて、ライブTシャツ姿に着替えた今井さんが再びステージに登場。そのまま『散花の祈り』を熱唱し、会場のボルテージを一気に上昇させた。

 続いての楽曲は、テレビアニメ『シュタインズ・ゲート ゼロ』後期エンディングテーマ『World-Line』。今井さんが「『シュタインズ・ゲート』に出会わなかったら、いまの私はない」と語るほど、大切な作品の主題歌を力いっぱいに歌唱した。

 ライブはいよいよ最後の曲へ。「私の10年間がいちばん詰まった曲かもしれません」と語り、2017年に発売したコンプリートアルバムの表題曲『rinascita』を披露。曲の後半では、感極まった様子で膝から崩れ落ちながらも、歌詞に込められた「歌いたい」という気持ちを伝えるように、そのままの体勢で歌い続けた。そして、最後に立ち上がり、「10年間、ありがとうございました!」と改めて応援してくれるファンへ感謝の言葉を贈り、ライブ締めくくった。


“今井麻美 Winter Live東京”セットリスト
アドレッセンスの丘
The Azure ~碧の記憶~
Strawberry ~甘く切ない涙~
満天星
ETERNAL WIND~ほほえみは光る風の中~
たからもの
Carve out
Precious Sounds ~風が残していった~
Rain ~手のひらのアンブレラ~
COLOR SANCTUARY - Bossa Nova -
孤独な銀河
Made in You!
カンパネラ
朝焼けのスターマイン
回帰線
Believe in Sky
化身
Flow of time
散花の祈り
World-Line
rinascita

最終更新:1/16(木) 19:51
ファミ通.com

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