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【医師に聞く】放置してはダメ! 怖い不整脈「心房細動」とは?

1/16(木) 10:10配信

Medical DOC

不整脈とは、本来一定のリズムを刻むはずの脈が、乱れたり途切れたりする状態で、放置しておくと、命を脅かす怖い不整脈があるといいます。果たしてそれはどんな不整脈なのでしょう。見つけ方や見つけたときの対処法、治療法について、河西内科循環器科クリニックの院長河西研一先生に、わかりやすくご説明いただきました。

[この記事は、Medical DOC医療アドバイザーにより医療情報の信憑性について確認後に公開しております]

【この記事の監修医師】
河西 研一先生(河西内科循環器科クリニック 院長)
金沢医科大学医学部卒業、医学博士。いくつかの病院での研鑽を経て、横浜市磯子区の林内科医院に勤務。2002年からは副院長に就任。2005年、熱海市に河西内科循環器科クリニックを開業、現在に至る。1989年に慶應義塾大学理工学部機械工学科を卒業後、バブル期に会社員を経て金沢医科大学医学部に編入学という異色の経歴を持つ。
2018年11月に、専門性の高いクリニックが複数入るクリニックビルの事実上のオーナーとなり、日本初の多施設共通受付・自動会計システムを導入するなど、医療を通じて様々なことにチャレンジしている。

脈が1分間に100回以上、または50回以下は要注意!

編集部:
そもそも不整脈とはどういう状態なのでしょうか?

河西先生:
字からみてわかるように、脈が整っていない状態のことを言います。ときどき脈がとんだり、一定でなかったり、規則正しくても速すぎたり遅すぎたりする状態です。それらが一時的に現れる場合も、不整脈と診断されます。安静時の脈が、1分間に100回以上、または50回以下の場合は要注意です。

編集部:
不整脈には怖いものとそうでないものがあるそうですが、本当でしょうか?

河西先生:
はい。不整脈には、治療しなくていい不整脈と、治療をしたほうがいい不整脈があります。ほとんどの不整脈は命にかかわるほど怖くはありませんが、怖いのは「心房細動」というタイプで、これはみつかったら治療をしたほうがいい不整脈です。心房細動とは、一定のリズムで活動するべき心臓の心房が、不規則になって起こる不整脈で、脳卒中や心不全などのリスクが高くなるため、それを予防するために治療が必要です。

編集部:
心房細動による不整脈を見つけるには、どうしたらよいのでしょうか?

河西先生:
不整脈を自覚するのはとても難しくて、心房細動の場合も、3分の1以上の方は自覚症状がありません。自覚がないので病院にも行きませんから、なかなか発覚されないのも怖いところです。当院でも心房細動と診断された方のうち、自覚症状があって来院された方は3割程度です。

編集部:
自覚症状がある場合、どういった状況で気がつくものでしょうか?

河西先生:
ほとんどは、安静にしているのに心臓がドキドキしたので受診した、という方が多いですね。ただ、心臓がドキドキと速くなれば心臓に問題があるのかな? と気づきますが、脈が速くない場合はなかなか気づきませんから見過ごされてしまうことが多いんです。

編集部:
自分で脈を測るようにしていたら、不整脈には気づきますか?

河西先生:
たしかに、自分で脈をとることができる人は、比較的みつけやすいです。心房細動の場合、絶対性不整脈といわれていて、すべての脈がバラバラなんです。普通の不整脈は、一定のリズムで脈が打っている途中で、急に速くなったり、しばらく脈が途切れたりします。でも、心房細動はリズムがバラバラなのが特徴で、脈をとっていても一定のリズムにはなりません。もちろん、医者が心音を聞けばすぐに異常に気づきます。ただ、最近は聴診器を当てない医者もいますから、できるだけ聴診器を使うよう警鐘を鳴らしているところです。

編集部:
心房細動が起こる原因は何でしょう?

河西先生:
原因はまだはっきりしていませんが、加齢とともに頻度が高まることはわかっています。70歳以上では10~20%の方に、心房細動があるといわれています。そのため、40歳を超えたら、定期的な健康診断などで心電図検査を受けることが大事です。

編集部:
年齢以外のリスクファクターはありますか?

河西先生:
高血圧の人は心房細動になりやすいといわれています。あとは、脱水状態が発症の引き金になることが多いです。これは、心房細動に限らず全ての不整脈にいえることですので、脱水状態にならないよう、普段から水分不足には十分に気をつけましょう。成人男性の体の約60%は水ですから、やはり人間にとって水は大事ということです。

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最終更新:1/16(木) 10:10
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