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経営危機に立ち向かうバンビシャス奈良の加藤代表「一緒に一喜一憂できる人がどれだけいるかがクラブの価値」

1/16(木) 18:18配信

バスケット・カウント

「自分の街をもっと好きになる、プロスポーツで誇りを」

取材・写真=古後登志夫 構成=鈴木健一郎

バンビシャス奈良は現在14勝18敗でB2西地区の4位につけているが、今回はそこではなく経営がテーマ。B2ライセンスを維持するためには2020年6月決算で債務超過を解消する必要があるものの、まだ目処が立たない。前期実績で売上2億6000万円、利益が1100万円のクラブにとって、約4000万円の債務超過の解消は決して簡単ではない。さらに困難は重なり、今シーズンは大手スポンサーの撤退によりマイナス3000万円からのスタートとなった。際どい立場にいるクラブの現状と今後の見通しについて、代表取締役の加藤真治に話を聞いた。


──加藤代表はもともと仙台89ERSの立ち上げにかかわっていました。そこから奈良を作った経緯を教えてください。

ちょうどbjリーグが始まる時で、日本でバスケットをプロ化するぞと気負って仙台に行ったのを覚えています。仙台はもともとベガルタ仙台があり、東北楽天ゴールデンイーグルスができた年に仙台89ERSもスタートしました。プロ野球とJリーグと比べたらマイナーな存在ではありましたが、仙台の人たちは横並びで扱ってくれました。東京大阪を除く日本の地方都市で3つのプロスポーツが揃ったのが仙台が最初ということで、仙台の人たちの感情としては相当にうれしかった、地域の人が自慢できるものが増えたと受け止めてもらえたんです。仙台と言えば、牛タン、笹かま、伊達政宗がよく出てきますが、今だと「プロスポーツの街」と答える人も結構いると思います。お国自慢が一つ増えて、そこに住んでいる人が「自分の街が好きだ」と言える、そうやって地域の方に幸せを感じてもらえることにプロスポーツが役に立つんだと体験させてもらいました。

私は奈良の出身で、2011年の正月に帰省して読んだ新聞の特集で「地方都市のプロスポーツが盛り上がっている」という記事がありました。全国の地図に、各都道府県に何のプロスポーツがあるかが書いてありました。野球の独立リーグとかも含めて、日本地図のほとんどが埋まっている状態でした。しかし、奈良と山口と鹿児島の3県だけが何もない。赤字でスタートした仙台89ERSでしたが、6シーズン目に何とか収支が安定してホッとしたところでした。そこで奈良でもプロスポーツを創れないかと。奈良には鹿や大仏、世界に誇れる寺社仏閣がありますが、プロスポーツでも地域の方々に誇りを持ってもらいたいと思い、チーム立ち上げの活動を始めました。

──2013年からbjリーグで3シーズン、BリーグになってB2で今が4シーズン目です。ここまでの経営はどうでしたか?

7年前にbjリーグでスタートした時は売上1億円で4000万円の赤字でした。次が1億4000万円の1700万円の赤字。3年目が1億8000万円で赤字が400万円ぐらいでした。そこでBリーグが始まり、1年目は売上が2億3000万円で赤字が40万円となり、収支がほぼトントンのところまでいきました。しかし、翌シーズンは2700万円の赤字を出して、会社としては瀕死の状態に陥りました。

Bリーグの3シーズン目(18-19シーズン)にクラブライセンスの審査のためにBリーグから担当者が来られました。これは審査のためでもありますが、クラブ経営のコンサルタント的な立場でクラブを指導し、リーグに集まった情報をフィードバックするためでもありました。第三者的な立場から改善案をいただいたことが大きく経営改善に繋がりました。

それと同時に選手にも危機的な状況であることを話して、フロントとチームが一丸となって乗り越えていきたいと伝えました。選手たちは勝つことでチームを盛り上げたいとの思いが第一にあるのですが、選手たちも集客のための企画を一生懸命考えてくれました。また、ファンの皆さまにも決算状況を発表していくことにしました。

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最終更新:1/16(木) 18:18
バスケット・カウント

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