ここから本文です

夫婦は納得でも……「専業主夫」育児への視線 「お母さんは休めないんですか?」助産師の善意にモヤモヤ

1/19(日) 7:00配信

withnews

【#父親のモヤモヤ】
最近は男性が育児休業・休暇を取得することも増えてきたとはいえ、共働きの夫婦でもまだまだ長期間休むのは女性――。私(32)は2019年6月に男の子を出産。息子が生後3カ月の時に職場復帰しました。保育園の途中入園に落ちた息子の日中の世話は、フリーランスの夫が仕事を休んで対応しています。私たち夫婦は妊娠する前から話し合いを重ね、夫が「専業主夫」になったものの、病院、役所、職場、家族の反応は必ずしもそれをサポートしてくれるとは限りませんでした。(朝日新聞映像報道部・北村玲奈)

【マンガ】「パパはッ、圧倒的に役に立たない」赤ちゃん目線で描く「イクメン」 その真意は…ラストに共感

産休後の育児は夫が担当

まず私たち夫婦の話を少し。私は朝日新聞でカメラマンをしていて、3歳年上の夫はフリーランスのカメラマンをしています。夫の仕事量には波があるので、家計を担っているのは妻である私。「仕事をもっと頑張りたい私」と「早く子どもが欲しい夫」。妊娠前から私の仕事のためにも、家計のためにも、私は産休だけ取得し、その後の育児は夫が担当する、という役割分担をきめていました。

妊娠中、何度も「本当に大丈夫かな」と不安になる私に、夫は「仕事も育児も、得意な方が、できる方がやれば良いだけの話。男だから育児はできない、なんてことはないよ」と返してくれていました。夫のこの揺らがない姿勢は、心身共に不安定になりがちな妊娠中と産後もとても救われました。

夫婦が納得しても……

夫婦互いに納得して決めた分担でしたが、私の中でその決定がゆらぐことが度々ありました。まずは妊娠中に行った産院での面接です。

その産院では出産前に夫婦の職業、出産後の夫婦の予定、育児休暇について助産師さんと確認します。面談中、産後の計画について聞かれたので、「私は産後3カ月で職場復帰する予定で、子どもの世話は夫が担当します」と伝えると、「それは世知辛いですね。なんとかお母さんは休めないんですか?」と助産師さんが心配してくれました。助産師さんは私の産後の体調を心配して、善意での反応なのでしょうが、「やっぱり無理なのかな」と不安になりました。

次は自治体が実施してくれる「母親学級」。私が住む東京都文京区では新生児を迎える家庭向けにおむつ替えや沐浴の方法や心構えを教えてくれる講習を開催しています。「母親学級」は参加条件が妊婦であることなので、男性の参加はできません。

男性が参加できるのは「両親学級」のみで、こちらの対象は「夫婦」となっています。男性1人で参加できるのかもしれませんが、やはりハードルは高いように見えます。結局、私たちは2人で予定を合わせることが出来ず、講習に出られないまま、出産日を迎えてしまいました。気になっていた沐浴のやり方は、出産した病院でレクチャーしてもらいました。

妊娠中、産後直後は精神的に不安定になりがち。私は似たような状況の夫婦のエッセーを読んで鼓舞されては、また悩んだりを繰り返していました。母親に相談しても、「そんな早い社会復帰は無理」「ショックだわ」と言われ、悩みは深くなるばかり。「本当に大丈夫かな」という気持ちを抱えたまま、仕事復帰の日を迎えました。

1/3ページ

最終更新:1/19(日) 7:00
withnews

こんな記事も読まれています

あなたにおすすめの記事

Yahoo! JAPAN 特設ページ