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「本当に儲かっているか」製造現場のデータ分析、島津製作所の挑戦

1/17(金) 6:40配信

MONOist

 現場で生まれる大量のデータ。これを生かして開発や生産のタイムリーな改善に貢献する――。そのような業務に携わる技術者は多いだろう。島津製作所で製造推進部 課長を務める丸山和也氏、同部 主任の山川大幾氏も、現場データをどのように保存、分析し、活用するかといったデータ活用の枠組み立ち上げにまい進する技術者だ。

 島津製作所ではどのようにして現場データの活用を行い、どのような成果を得ているのか。丸山氏と山川氏に聞いた。

製造現場のサイロ化が課題だった

 島津製作所はデータに基づいた生産体制の構築を進めており、「MAIC(Measurement、Analysis、Improvement、Control:品質管理手法シックスシグマで定められる達成プロセス)」サイクルを用いた事業課題の解決に着手している。丸山氏と山川氏が所属する製造推進部は2018年4月に発足し、同社全事業部のモノづくりをデータの力でサポートする体制の構築を担っている。

 同社はこれまでも現場におけるデータ活用を進めていたが、その一方で複数の課題にも直面していた。各現場で独自にデータ活用が行われていたために活用度合いに差が生じており、現場間におけるデータ活用の連携も不全状態にあったという。

 丸山氏は、当時の状況について「進んでいる製造現場では、セルごとの作業内容を数秒ごとにデータ化したり、自工程の製造指図をBIツールで分析、見える化したりしていたが、個々にこれらのデータを月次でまとめて見ているという印象だった。一方で、データ分析に長けていない現場では自分でデータは取っているが、分析結果を見たいときに見ることができなかった。他部署に分析を依頼して、少し時間が経ったデータを見ていた」と語る。

 新たに発足した製造推進部は、多彩なバックグラウンドを持つ人材が集っていた。例えば、丸山氏は事業部で品質保証、製造、生産技術を歴任し、山川氏は同社やグループ企業で基幹系システム導入を支援した経験を持つ。そのため、さまざまな現場でサイロ化が進んでいる状況は理解できていた。山川氏は「現場間で異なるBIツールを使っていたり、そもそも(他のデータ分析ツールの)存在を知らなかったりした」と指摘する。

 そのような状況を解決するため、「MAICサイクルに基づいたモノづくりや、製造を見える化するダッシュボードを統一導入したいという話が持ち上がった」(丸山氏)という。

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最終更新:1/17(金) 6:40
MONOist

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