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ピクテの20年市場展望、米国株式に業績下方修正リスク、ドル安見通しで新興国に妙味

1/17(金) 20:30配信

モーニングスター

 ピクテ投信投資顧問は1月17日、東京・千代田区丸の内のピクテシアター東京で新春メディアミーティングを開催し、2020年の市場展望等について解説した。冒頭であいさつに立った同社代表取締役社長の萩野琢英氏は、「ピクテは、『ありがとう』と言われる運用会社をめざしたい。運用のきっかけを与えてくれてありがとう、リターンを提供してくれてありがとう。そして、しっかりフォローしてくれてありがとうと言われる取り組みを強化し、全国各地を回って投資家の掘り起こしを地道に続けたい。さらに、資産運用の高度化を推し進め、若い人たちに運用会社に入社したいと思ってもらえる会社にしたい」と抱負を語った。

 「ピクテが考える2020年のグローバル市場展望」と題して講演した常務執行役員グローバル資産運用部長の松元浩氏は、同社と市場のコンセンサスに開きがあるポイントとして「米国株式の1株当たり利益(EPS)成長率予想は、コンセンサスとして20年に9.8%成長が期待されているが、当社では10%減益を予想していて大きなギャップがある。また、米国10年国債利回りも市場では20年に1.9%の予想だが、当社ではもっと高くなるとみている。そして、新興国の成長率は当社では4.6%成長と市場よりも強くなると見通している」と総括した。

 松元氏は社内での議論を通じて「現在の市場は、中央銀行の金融緩和によって支えられているマーケットであり、過去の平均PER(株価収益率)を大幅に上回る現在の米国株価の水準が、EPSの押し上げもなく維持されるとは考えにくい。米国は年末のドル金利高騰を防ぐため、短期の大量の資金供給を実施したが1月以降にこの供給が途絶えると見込まれる。米企業業績は増益になる手がかりがなく、現在の楽観的な業績予想は下方修正圧力を抱えているとみている」とした。もっとも、株高などの資産効果を背景とした米国の旺盛な個人消費による景気の下支え効果によって同社が懸念する業績下方修正はないという見方も社内にはあると紹介し、「どちらか一方に決めつけることなく、業績内容を注意深く分析していきたい」とした。

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最終更新:1/17(金) 20:30
モーニングスター

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