ここから本文です

「5Gと5GHzを混同?」「SNSのギガ?」──勘違いしやすい「G」の見分け方

1/17(金) 12:05配信

ITmedia NEWS

 「5Gと5GHzを混同しているのでは」「この5Gなら日本にもうある」――フジテレビが1月9日に放映したある番組がとネットで話題になった。出演者のWi-Fiルーターに表示された「5G」(正確にはGHz)を「日本でも導入予定の(第5世代移動通信システムの)5G」と紹介したのだ。

【画像】SNSのギガ?

 また1月15日には、LINEモバイル公式アカウントが「SNSのギガをなかったことに!」(原文ママ)できるキャンペーンを紹介したところ、「SNSのギガという表現はおかしい」「キロメートルの『キロ』も省略するのだから、同じようにギガバイトの『バイト』を省略しても問題ない」といった議論がTwitterで交わされ、「SNSのギガ」が一時トレンド入りした。

 このようにITかいわいには意味を知らないと勘違いしてしまったり、正確な意味が伝わりにくい言葉や単位が存在する。「5Gと5GHzの違いって何?」と思った人も、「全然別物でしょ」と思った人も、どんな言葉や単位で間違いが起こりやすいか知ることで、誤解や勘違いを防げるかもしれない。まずは次の問題を解いてみてほしい。

あなたは何問解ける? それぞれの( )に当てはまる言葉を、選択肢から選んでください。

・日本で2020年春、5( )の商用サービスが始まる
・現在のWi-Fi周波数には、2.4( )か、5( )がある
・「スマホは何( )?」「僕のは128( )だよ」
・USB4の最大伝送速度は40( )になる

選択肢

GB、GHz、Gbps、G

ポイントは前後の文脈や数字

 すんなり解けただろうか? では、正解と解説を順番に見てみよう。

日本で2020年春、5( G )の商用サービスが始まる

 「2020年春」「商用サービス」などから分かった人が多いのではないだろうか。今年春に本格スタートする5Gは1G、2G、3G、4Gに続く移動通信システムだ。現在の4Gよりも、高速大容量・低遅延・多接続性といった特徴があり、ざっくりいうと2時間の映画を約3秒でダウンロードでき、ほぼリアルタイムに遠隔地にいるロボットの操作が可能、自宅で約100個の端末やセンサーがネットに接続できるようになる。

現在のWi-Fi周波数は、2.4( GHz )か、5( GHz )だ。

 GHzはgigahertz(ギガヘルツ)のこと。電磁波など周波数の単位だ。Wi-Fiの周波数は大きく分けて2.4GHz帯と5GHz帯があるため、この数字や問題文の「周波数」にピンときた人は分かっただろう。

 5GHzはWi-Fi機器によってはアクセスポイント名に「5G」と表示されることもあり、冒頭のフジテレビの番組も、これが原因で勘違いをしてしまったようだ。次世代移動通信システムの5Gとは全く別物なので注意したい。

 無線LAN標準化団体のWi-Fi Allianceは、新しいWi-Fiの周波数として6GHz帯の規格化を進めている。6GHzが実現すると、高解像度映像の配信などが可能になる見通しだ。

「スマホは何( GB )?」「僕のは128( GB )だよ」

 ポイントは「128」という数字という言葉だ。スマホ本体(ストレージ)の保存容量は32、128、256GBと8の倍数が基本となっているため、数字で分かったかもしれない。Gbpsを選んだ人もいるかもしれないが、現状のスマホ本体の通信速度は128Gbpsには遠く及ばないため不正解だ。

 一方、友人・知人にスマホのストレージの保存容量を聞いたのに、「私は無制限だよ」などと言われてしまい、混乱した経験がある人もいるのではないだろうか。そう、会話の中で保存容量とデータ通信量が混在しているのだ。日常会話では「GB」を「ギガ」と略して使うことが多いため、こうした誤解はしばしば起こり得る。冒頭で紹介したLINEモバイルの「SNSのギガをなかったことに!」も、SNSで消費されるデータ通信量を指しており、誤解につながりかねないため、ツッコミが殺到したというわけだ。

 過去にITmedia NEWSでも紹介し、今や一般的になりつつある「ギガが減る」はデータ通信量の残りが減っていることの他、スマホ本体の保存容量が減っている状態も指す。インターネット経由でYouTubeの観過ぎたらデータ通信量の残りが減り、動画写真や動画を撮ったり保存し過ぎたときは、ストレージの保存容量が減っている状態を指す。同じ「ギガが減る」でも、全く別のことなのだ。

USB4の最大伝送速度は40( Gbps )になる

 この問題では、USBの次世代規格「USB4」や「伝送速度」がポイントだ。bpsはbits per secondの略で、1秒間に何ビットの情報を送信できるかを表したデータ伝送速度の単位。数字が大きくなると、k(キロ)、M(メガ)、G(ギガ)となり、Gbpsは1秒間に何ギガビットのデータを伝送できるかを表す。

意味を知って、略せず使おう

 以上のように選択肢の意味を知っていれば、前後の言葉や内容から正解を導き出せる。ただし5GHzと5Gを混同した例のように、単位が省略されていたり元の意味を把握していなかったりすると、勘違いや誤った使い方をしてしまう可能性もある。

 正しい知識を持つことはもちろん、自分がこれらの言葉を使う際は「ギガ」など略称をなるべく用いず前後の言葉を補うと、周囲とも誤解が生じにくいかもしれない。

 今回紹介した以外にも、世の中にはさまざまな単位や名称にあふれている。意味や違いを認識した上で、正しく使えるようにしたい。

ITmedia NEWS

最終更新:1/17(金) 12:05
ITmedia NEWS

こんな記事も読まれています

あなたにおすすめの記事

Yahoo! JAPAN 特設ページ