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日本製鉄・日鉄ステンレス鋼管の高圧水素用ステンレス鋼「HRX19」、東京ガス豊洲水素ステーションの配管向けに採用

1/17(金) 6:07配信

鉄鋼新聞

 日本製鉄と日鉄ステンレス鋼管は16日、高圧水素用ステンレス鋼「HRX19」が同日に開所した東京ガスの豊洲水素ステーション(東京・江東区豊洲6丁目)の配管分野で採用されたと発表した。HRX19は日本製鉄が開発した高強度オーステナイト系ステンレス鋼。燃料電池車への水素充填は高圧で行われるが、同製品は高圧水素下でも優れた耐水素脆性(水素を吸収して素材がもろくなる現象)を発揮する。
 従来材(SUS316L)より1・5倍の高強度で約4割薄肉化できるため、配管に使用した場合に同じ鋼管径でも多くの水素を充填することが可能。溶接性能にも優れることから、ねじ配管接合に比べて施工やメンテナンスコストの削減、配管システムの大幅なコンパクト化を図ることができる。
 HRX19を使用した継目無(シームレス)鋼管は日本製鉄の尼崎製造所と日鉄ステンレス鋼管の湘南工場で製造。これまで全国約50カ所の水素ステーションの配管に採用されている。
 今回開所した豊洲水素ステーションは燃料電池バスの大規模受け入れが可能で、日本初の都市ガスから水素ステーション内で水素を製造する「オンサイト方式」を採用。東京ガスと日本水素ステーションネットワーク合同会社が共同で建設し、設備設計・建設工事は東京ガスケミカルが担当した。
 東京ガスとしては練馬、浦和、千住に続く4カ所目の水素ステーションとなる。
 東京都では今後100台以上の燃料電池バスの導入が計画されており、水素ステーションの整備が急務となっている。今回の水素ステーションではHRX19の溶接施工を採用し、設備の鋼材重量低減・コンパクト化、安全・メンテナンス性の向上を実現。高強度化による配管の薄肉設計で、燃料電池バスに求められる水素の高速充填を可能にしている。
 日本製鉄では今後、ガス会社や地方自治体などユーザーニーズを把握しつつ、素材供給からステーションの設計・建設、材料評価までグループのネットワークでHRX19の採用実績を伸ばしていく方針。

最終更新:1/17(金) 6:07
鉄鋼新聞

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