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給与が大幅に変わると厚生年金保険料が変わる! 随時改定のルールとは?

1/17(金) 8:30配信

ファイナンシャルフィールド

会社員の毎月の給与から引かれている厚生年金保険料。これは報酬比例制度となっていますので、給与という報酬の額に応じて保険料額は決まります。昇給があって受け取る給与の額が大幅に変わると保険料も見直されますが、どのようなルールで見直されるのでしょう。

原則は次の8月まで同じ保険料

厚生年金保険料は「標準報酬月額×保険料率」で計算されます。標準報酬月額は厚生年金保険料の計算にあたって用いる給与などの報酬の額となっています。

標準報酬月額の算出において、基本給の他に通勤手当、家族手当といった手当も報酬に含まれ、その報酬の月額に応じて1等級(8万8000円)から31等級(62万円)までの標準報酬月額に当てはめることになります(【図表1】)。

そして、掛け合わせる保険料率は18.3%(会社員等第1号厚生年金被保険者の2017年9月以降の保険料率)です。保険料は会社と被保険者(厚生年金加入者)が折半して負担しますので、被保険者は9.15%分を負担することになります。

新規に入社した人については、入社時・厚生年金加入時の給与の額を元に標準報酬月額が決まり、その標準報酬月額で、翌年8月分(1月~5月の入社の場合は同年8月分)までの厚生年金保険料が決まります(資格取得時決定)。

また、すでに勤務し続けている人については、原則、毎年4月、5月、6月の3ヶ月間の給与の平均額を元に標準報酬月額が算出されて、その年の9月分から翌年8月分までの毎月の厚生年金保険料が決まります(定時決定)。

もし、標準報酬月額が26万円と決まれば、翌年8月分(1月~5月の入社の場合は当年8月分)までの保険料は4万7580円(26万円×18.3%)になり、被保険者負担分はその半分の2万3790円となって、2万3790円が給与から引かれます。

給与が大幅に変わると見直し

しかし、その次の8月までの間に給与の額が変わることもあるでしょう。給与の額が変わったのに、保険料が同じのままでは実態に合わないことにもなります。そこで、昇給・降給、手当の支給額の変更などで固定的賃金の変動があり、受け取る給与の額が大幅に変わった場合は標準報酬月額が改定されます。

実際の改定は、変動のあった月も含めた引き続く3ヶ月間の報酬の平均額から標準報酬月額に当てはめ、変動月前と比べて原則2等級以上の差が生じた場合に行います。そして、変動のあった月から数えて4ヶ月目から標準報酬月額、厚生年金保険料は変わることになります。

2等級以上の変動が条件ですので、数千円変動したくらいでは改定は行われないことになり、また、4ヶ月目からですので、大幅な昇給があったからといって、昇給月分からすぐに保険料が変わるわけではありません。

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最終更新:1/17(金) 8:30
ファイナンシャルフィールド

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