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「ポジションにはこだわりはない」冨安健洋が切り開くサイドバックとしての新たな可能性

1/17(金) 12:10配信

REAL SPORTS

人のミスであっても自分のミスだと思いがちな「ネガティブ」思考

――アビスパでプロサッカー選手のキャリアをスタートしてから、驚くほどのスピードで今の位置まできたと思いますが、自分自身ではどのように感じていますか?

冨安:ここまでがうまくいき過ぎていて、これからが怖いですね。タイミングや運が良くてここまできているので、正直、「これからどうなるんだろう」っていう感じです。

――冨安選手は、あまりポジティブ思考ではない?

冨安:ポジティブじゃないです。

――慎重派というか、どちらかというとネガティブなんですか?

冨安:かなりネガティブだと思います、昔から。人のミスであっても自分のミスだって思うくらいネガティブです。

――誰のミスでもないものも、自分がどうにかできたんじゃないかって思うタイプですか?

冨安:それはありますね。

――そういう意味では、ディフェンス向きなのかもしれないですね。

冨安:大変ですけどね。疲れます(苦笑)。

――それは疲れますよね。なんだか、21歳と話している感じがしないです(笑)。

冨安:よく言われます(笑)。

――そういう性格だと精神的に疲れることもあると思うんですが、そういう時はどうやって発散したり、気分転換しているんですか?

冨安:(長友)佑都さんの「ポジティブシンキング」が有名になったじゃないですか。この国に来て、ポジティブじゃないとやっていけないなっていうのは、すごく思うようになりました。

――確かに、長友選手も明るい性格ですが、もともとはそんなにポジティブではなかったですから。でも、今もずっと謙虚ですよね。こないだも、いつ(代表メンバーから)外れてもおかしくないってずっと言っていて。

冨安:自分もイタリアに来たからこそ、改めてすごいなって思います。

――しかも、監督が変わるたびに何度もポジション失っているんですよ。それでまた取り返すのが、長友選手のすごいところですよね。そういう意味では、(吉田)麻也選手もそうですけど、代表の先輩たちが苦労しながらやってきているモデルケースがあるから、参考になることもありますよね。

冨安:そうですね。先輩方も、常にうまくいっているわけじゃないっていうのは知っていますし、僕もへこたれないようにやらないとなって思います。

――今のところ、へこたれる必要は何もないのでは? ケガだけには気をつけてほしいですが。

冨安:でも、先日のミラン戦(2019年12月9日/セリエA 第15節のボローニャ vs ACミラン)はけっこうショックでしたね。今までにないくらい。今までも大事な試合や大事な場面でやらかして負けるっていうのはありましたけど、やっぱり重荷が違います。失点シーン以外でも、右センターバックに僕がボールを運んで、相手の10番(ハカン・チャルハノール選手)をうまく外したかったんですけど。前半はずっとジェスチャーで表現したりしてたんですけど、なかなか思うように出てくれなくて。難しかったです。でも、切り替えてやらないといけないですね。

――まだ一試合だけですから。確かに、そう考えるとネガティブ思考なのかもしれません。

冨安:チームメートも「気にするなよ」って言ってくれましたけど、僕はもともとネガティブですし、自分一人で殻に閉じこもって解決しようとしてしまうところがあるので、性格上けっこう難しいです。

――そういう時には、誰かに相談したりするんですか?

冨安:あんまりしないですね。できないんです。もっとできたほうが楽に生きられるし、周りからしてもかわいげがあると思うんですけど(苦笑)。

――誰かに相談することで、全然違った視点や考え方に気づけるかもしれないですよ。

冨安:日本人選手とはできると思います。アビスパ福岡にいた時は、先輩と食事に行った時に、けっこう真面目な話もしていました。日本人以外とはわかり合えない気がしていて、(今の)チームメートとは自然と一線を引いてしまうというか……。オランダや北欧から来ている選手とは感覚も合うのでサッカーの話はしますけど、悩みを相談するという感じではないですね。

――冨安選手はまだ21歳と若いですから、今後そういったコミュニケーションの壁を越えていく選手になるのを期待しています。

冨安:それは僕の一つの課題だと思っています。

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最終更新:1/17(金) 19:14
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